遠いSOS 6 ページ31
太猿「当の白蘭はこんな事態になっても意外と冷静に対処してたぜ。
突然日本に住み始めた理由も、こういう事態が起こった時のことを見越してという考えもあったらしい。」
γ「奴が万が一に備えて裏工作をしてたお陰で、花村と入江の居場所は、今の今までバレなかったってわけだ。」
貴「…なんだよ、それ…」
だってあいつ、そんなこと言わないで…いつもニコニコ笑ってて…そんなの…
なんで、言ってくれなかったんだよ。
歯痒そうなオレたちを見ながら、ユニちゃんは話を続ける。
ユニ「彼と真6弔花、そしてジルや幻騎士たちは、ミルフィオーレメンバーのリストを使い、未来でミルフィオーレの重要な地位につく予定だった人間たちに接触し、保護活動を行なっていました。
そして、私は白蘭の手によってこの地へ逃がされました。それが今年に入ってからのことです。」
正一「じゃあ、君たちは…ずっとこんな近くに住んでいたってこと？」
ユニ「はい」
γ「消される人間はホワイトスペルばかりだったが、その矛先がいつジッリョネロに向けられるとも知れねえ。
なにより、あの未来で姫は世界を手にするための大切なキーパーソンだった。
あの未来の記憶を引き継いだ人間の目的がわからない以上、姫は逃すべきだと判断した。」
ユニ「私はナワバリの統治を残りのファミリーに任せ、ここで白蘭と策を練りながら日々を過ごしました。
しかし、敵の正体もまともに掴めないまま…ついに襲撃が始まったのです。」
貴「襲撃…？」
ユニちゃんはそういうと、目を伏せながら丁寧に説明をする。
ユニ「さきほどγが言ったように、ごく最近まで狙われていたのはホワイトスペル…元ジェッソファミリーだった人間。そのうちの、各国支部を任されていたような幹部クラスの人間ばかりが消されていました。
しかし、つい先日、とうとうその手は我がジッリョネロファミリーにも伸び…数名の仲間が消されたのです。」
γ「その時逃げ延びた者の証言によると、敵は俺たちの予想通り姫を狙っていたらしい。
『大空のアルコバレーノを探せ。』という指示を聞いたそうだ」
ユニ「なぜこのタイミングで活発化しだしたのかはわかりませんが…敵は我々ジッリョネロを根絶やしにするために動き出し、一方的な暴虐を始めました。」
ユニちゃんは静かにそう話しながらも、その目には涙を潤ませている。
大切な仲間を失った傷の大きさがその様子から伺えた。
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らっく(プロフ) - 今日もたくさんの評価ありがとうございました！更新増やさせていただきました〜 (2019年3月17日 21時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ラスクさん» コメントありがとうございます！ついにコウちゃんの正体が見え隠れしてきましたね〜果たしてミルフィオーレに何が起こっているのか、こうちゃんの目的はなんなのか。続きをどうぞお楽しみに！ (2019年3月17日 20時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ラスク - こ、コウちゃん！？と口に出してしまいそう…それぐらい引き込まれました！続き楽しみにしてます (2019年3月17日 16時) (レス) id: e26ee02319 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価すごくうれしいです！ありがとうございます！お礼にたくさん更新しますので明日もお楽しみに！ (2019年3月16日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - さむらさん» ありがとうございます！ここから先は怒涛の展開ですのでお見逃しなく…ー (2019年3月16日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年3月15日 14時
