遠いSOS 5 ページ30
太猿「我々が未来の記憶を頼りに作った、ミルフィオーレの人間のリストだ。
消息を絶っているのは、ホワイトスペルだった人間ばかり」
グロ・キシニア…アイリス・ヘップバーンに、デンドロ・キラム…見覚えのある名前ばかりだ。
貴「殺されたのか？」
ユニ「…遺体が見つかった者もいれば、そうでない者も…。
ほとんどがある日突然消息を絶っています。」
γ「ホワイトスペルの人間は消え、ブラックスペルだった俺たちの領地は混乱に陥れられた。
…これらはほぼ同時期に起こってる。偶然というにはお膳立てが過ぎるぜ。」
貴「…つまり敵は、少なくともあの未来の記憶を引き継いでいる人間ってことか？」
ユニ「はい、それも…1人や2人ではなく、ある程度の構成員を保持する組織だということが我々の調べでわかりました。」
正一「あっ…あり得ない！！」
ガタンッと、正一くんが耐えきれなくなったように立ち上がった。
正一「未来の記憶は、ごく限られた人間にしか受け継がれなかったはずだ。
それを僕ら以外の人間が、何十人も受け継いで…未来で罪を犯した人間を狩っている？
あり得ませんよ、そんなこと！
それに白蘭サンは僕にそんなこと、一言だって…！！」
正一くんがそういうと、ユニちゃんは哀しそうに苦しそうに彼を見上げる。
ユニ「『入江さんとAさんは巻き込まない。』それが…私が協力を出した際に、彼が唯一申し出た条件でした。」
正一「！？ 白蘭サンが…？」
ユニ「親友である入江さんの頭脳と、協力な戦闘力を持つAさんが力を貸してくれれば大きな助けになることはわかっていました。
けれど…この事実を告げることは、あなた方の日常を全て壊すことになる。
いつ狙われ、いつ囚われ、いつ命を落とすのか…自分だけではなく家族や友人まで狙われるのではないか。そんな恐怖を休む間も無く感じる生活ではお2人が磨り減ってしまう…だから、白蘭はこの情報を伏せるようにと。
私もそれに賛同しました。」
未来で犯した罪で、自分がある日見知らぬ他人に殺されるかもしれない。
そんな気の抜けない生活…オレはともかく、今は普通の高校生である正一くんには耐えられないだろう。
正一「…」
それに、あいつは…オレのヒットマンとしての活動を知っていた。変装して、時には性別も年齢も誤魔化して、なんとか今のツナ達との生活を守ろうとするオレをずっと見守っていた。
だから、あいつは…オレを巻き込まなかったんだ。
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らっく(プロフ) - 今日もたくさんの評価ありがとうございました！更新増やさせていただきました〜 (2019年3月17日 21時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ラスクさん» コメントありがとうございます！ついにコウちゃんの正体が見え隠れしてきましたね〜果たしてミルフィオーレに何が起こっているのか、こうちゃんの目的はなんなのか。続きをどうぞお楽しみに！ (2019年3月17日 20時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ラスク - こ、コウちゃん！？と口に出してしまいそう…それぐらい引き込まれました！続き楽しみにしてます (2019年3月17日 16時) (レス) id: e26ee02319 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価すごくうれしいです！ありがとうございます！お礼にたくさん更新しますので明日もお楽しみに！ (2019年3月16日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - さむらさん» ありがとうございます！ここから先は怒涛の展開ですのでお見逃しなく…ー (2019年3月16日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年3月15日 14時
