奪い合い 4 ページ20
ツナside
ツナ「A、災難だったね」
貴「ほんとに。ツナ、止めてくれてありがとな」
雲雀さんとコウを止めるためにボロボロになったA。そしてそれを手伝った俺。
先生のいない保健室の中、俺たちは苦笑いで傷の手当てをしている。
雲雀さんは仲裁に入った俺を殴った後に、飽きたように屋上を後にした。
一方コウちゃんはAに後ろから抱きしめられて気絶したので、今は奥のベッドで寝かされている。
貴「彼女、なかなか強かったよ」
ツナ「雲雀さん相手にほぼ無傷だもんね」
貴「雲雀さんも怪我はしてなかったけど…実力は彼女の方が少し上かもしれない」
Aは奥に視線をやりながら、分析するようにそういった。
貴「そういや、今日の午後の授業はなにやった？」
ツナ「えっと…なんだったっけ」
貴「…授業受けたんだよな？」
ツナ「あ、あとでノート見返せば分かるから！」
そんな雑談をしながら湿布を貼っていると、不意にAが尋ねてくる。
貴「そういや、ツナって京子となにかあった？」
ツナ「え？京子ちゃんと？」
貴「うん。今朝教室に入った時から、京子がずっとツナの方気にしてたから。」
ツナ「本当に？そういえば今日は話してないかも」
貴「いつも京子から挨拶してくれるのに、珍しいな。」
Aから京子ちゃんのことを聞かされて、今日の彼女の様子を思い出す。
そういえば、授業中何回か目が合ったかも？
すぐにそらされてショック大きかったけど…
ツナ(ていうか、どちらかといえば何かあったのは…ハルの方で)
ハル『ツナさんのことが、好きでした。』
昨日突然された告白のことを思い返し、俺は少し頬を赤らめる。
なんであのタイミングだったのかはわからないけど…ハルが初めて真剣に告白してくれた。
だから俺は、真剣に断った。
だって…俺はまだAのことが好きだから。
ツナ(ハル…なんとなくだけど、俺がAを好きだって知ってた気がする)
俺が好きな人を明かしてもハルは驚いてなかった。
いつからなのかはわからないけど…きっと知ってたんだろうな。
また友達になろうって言われたけど、次会った時どう接すればいいのかわかんないかも…。
貴「…ツナ？」
ツナ「んえっ！な、なに？」
貴「顔赤いけど、体調悪いのか？」
ツナ「いっ、いや！これは…大丈夫だから！」
貴「じゃあなんで赤いんだよ？」
問い詰めるAに、俺は少し間を置いてから…理由を話した。
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らっく(プロフ) - 今日もたくさんの評価ありがとうございました！更新増やさせていただきました〜 (2019年3月17日 21時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ラスクさん» コメントありがとうございます！ついにコウちゃんの正体が見え隠れしてきましたね〜果たしてミルフィオーレに何が起こっているのか、こうちゃんの目的はなんなのか。続きをどうぞお楽しみに！ (2019年3月17日 20時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ラスク - こ、コウちゃん！？と口に出してしまいそう…それぐらい引き込まれました！続き楽しみにしてます (2019年3月17日 16時) (レス) id: e26ee02319 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価すごくうれしいです！ありがとうございます！お礼にたくさん更新しますので明日もお楽しみに！ (2019年3月16日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - さむらさん» ありがとうございます！ここから先は怒涛の展開ですのでお見逃しなく…ー (2019年3月16日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年3月15日 14時
