異常すぎてもはやカオスなうちの子たち【短編集】 (ページ11)

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クリスマスの火山兄妹ページ11

僕らがこの時期になると1番恐れるもの…

それは…

末っ子のルビーだ。

え、何故かって？じゃあ、去年のクリスマスイブの夜を見せてあげよう。

ルビー｢すやぁ………んぬ……お兄ちゃん……それは……｣

カーネリアン｢失礼しま～す…よし、寝てるな、うん。｣

去年のサンタ係は火山の3女カーネリアン姉さんだった。

カーネリアン｢…物音を立てないように……｣

ここまではいつものクリスマス。

ここからは、何故僕らがルビーのプレゼント係を交代交代でやっているのかを話そう。

それは…

カーネリアン｢…よし、あと少しでベッドd(ｻﾞｼｭｳｯ!!!!!!!!)っ……！？

炎の…槍……｣

ルビー｢サンタ！？……い、いない…トラップの誤作動か……｣

カーネリアン｢……あ、危ねぇ…隠密能力なかったら死んでた…｣

そう、ルビーは毎年…

サンタクロースの正体を掴むために…

『自室にトラップを仕掛ける』。

それでもう交代交代で兄弟達がやっているのだ。

ルビーを覗く約18人の兄弟達が命を掛けてルビーにプレゼントを渡しに行く……

今年は僕……ブラックオパールの番が来た。

ブラックオパール｢…ルビーは……うん、寝てる……｣

周りに地雷や大砲がないか…

ない……か……

あれ、トラップが何も無い……？

ブラックオパール｢…不思議な事もあるんだなぁ……もしくは誰かがもう撤去した？｣

僕はルビーのそばにプレゼントボックスを置いてルビーの部屋を去った。

オニキス｢……大丈夫だったか？｣
ブラックオパール｢いや、それが……トラップがなかった｣
オニキス｢え！？｣

次の日…

ルビー｢！わーい!!!にゃんこのぬいぐるみだー！！｣

ブラックオパール｢…本当になんでだったんだろ…｣

ルビー｢トルコさんが寝たらサンタさん来るって言ってたけど本当だったー！トラップ仕掛けないでよかった！｣

…よし、トルコさんにお礼言いに行くか。