三人の時計守5 ページ34
三人の時計守
「素直に一緒に来てくれないと思ったからさー
俺も優秀な助手がいるし
手伝ってもらおうと思ったわけ！
少しの間だけ眠っててもらっていいかな？」
ニヤリと怪しく笑う姿を最後に意識が遠退いていくのがわかる。ふと頭に過るのはいつも一緒にいる彼の姿。名前を呟くと重い瞼が落ちていった。
「あ...まね」
Aに呼ばれた気がしてふと後ろを振り替えると霊体の寧々が息を切らしながら屋上へと現れる。
「こ この身体でも全力疾走すると疲れるのね...」
「あーヤシロやほー
あれ？Aと一緒に来なかったの？」
一緒に来るであろうと思っていた人物がいないことを不思議に思い寧々に声かける。
「Aちゃんなら、なんか...
毒姫の仕事が入ったって...
少し抜けるって言ってたよ」
まだ息が整わないのか寧々は言葉を切りながら花子に伝える。
「そう。なんか嫌な予感するけど...
まあ大丈夫かな...
とりあえずこれどーしたらいい？」
今いないAを心配しながらも目の前の課題に目を向けた。
＊＊＊
目の前で行われている現状に絶句する。
目が覚めるとどこかわからないが教室の一室であることはわかった。
ロープでぐるぐると手と体を縛られ身動きがとれない。
「あっ目が覚めたぁ？」
ぐしゃっと小さな怪異を潰しながら陽気に話すつかさに恐怖を感じる。
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璃炎(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます。出来るだけ早く更新していけたらと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。 (2020年3月7日 9時) (
レス) id: 138083c01a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 続き気になります！体調気をつけて更新頑張ってください！ (2020年3月7日 1時) (レス) id: fbc5b8317e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃炎 | 作者ホームページ：http://nanos.jp/lampyridae/page/1/
作成日時：2020年2月9日 11時
