【おそ松さん】要らない子の分際で。 2人目

要らない子 69人 ページ24

六つ子｢｢｢｢｢｢……えっ？｣｣｣｣｣｣






驚きの表情を隠せない六つ子。


この状況が信じられない様子を見せる。







おそ松「は？え…？嘘だよな？愛羽、愛羽ﾀﾋん…」



カラ松「愛羽………………………愛羽っ………！」



チョロ松「な、何言ってるの母さん？そんな訳、ない…」


一松「愛羽…が…？………なんで…」



十四松「………………」



トド松「嘘！嘘だよね！？愛羽が、愛羽…そんな、事…っ！」







それから15分間程この様子を見て、母さんはこう言った。
















「嘘よ」











六つ子｢｢｢｢｢｢……は？｣｣｣｣｣｣








口を開けて驚くおそ松。






涙を溜めたまま目を見開くカラ松。






苦笑いを残して首を傾げるチョロ松。






俯いてそのまま動きが止まる一松。







猫目が一変する十四松。







涙目で母さんを凝視するトド松。









エンドレスな沈黙を破ったのは、トド松だった。











トド松「なんで嘘ついたの母さん！？」





松代「なんとなく」





トド松「なんとなくぅ！？」





松代「でもね、どの道愛羽ちゃんとは会えなくなるの」





トド松「…え、なんで…？」



母さんがそれを言った途端、か細くなる声。













松代「…愛羽ちゃん、海外へ引っ越すそうだから」






トド松「！？」





松代「もう…そのね、帰って来れないし……」









松代「これから先、一生会えないって」( 「これから先、一生会えないって」)







母さんと被る声。





襖の方を向くと、Aが立っていた。







おそ松「………なんd「A！！知ってたの？」ちょ、おまっ…！」









十四松が立ち上がってAに駆け寄る。






Aは暫く驚いた後、俯いた。








A「………うん、知ってたんだ」





十四松「そっかぁー！」






十四松がAの頭を撫でる。




少しだけ体を逸らしていたAのある事におそ松は気付いた。









────俯いた顔に浮かぶ表情に、微笑みが含まれていることを。








こいつ、撫でられて嬉しがってんのか…？






けれどその疑問はチョロ松によって掻き消される。







チョロ松「い、いつ！？愛羽、いつ行くの？」













松代「明後日」






チョロ松「明後日！？」

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