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「ども。灰谷蘭でーす。」
「ちーす。竜胆でーす。」
すらりと高い背に整った顔立ちが二つ並んでいる。
一人は柔らかな笑みを浮かべた黒い頭部に毛先を金に染めた三つ編みの男性。
もう一人は金髪に水色の差し色を入れた短髪の男性でこちらを興味深そうにみている。
『えと、緑谷Aです!どうぞよろしくお願いします!』
ペコリとAが頭を下げると二人はケラケラと楽しそうに笑った。
「この子がマイキーの女?かわいい。」
「雄英ってマジ?頭いいー。」
ふんふんとまるでおもちゃを与えられた猫のようにカチカチのAを至近距離で観察する
「頼んだぞ。おまえら。こいつになんかあったら殺すからな。」
「おい!灰谷兄弟!こいつは俺の彼女だかんな!手ェ出すなよ!」
なんでもないように殺害宣言をするイザナと対照的にマイキーはギャンギャンと吠えている。
「わかったって。俺ら一応免許持ってるし。大将の身内に手を出すほどアホじゃねぇよ。」
そういうと蘭はAにすぽっとヘルメットを被せるとスッと持ち上げてバイクの後ろに乗せた。
「かわいいね。Aちゃんって呼んでいい?」
『そ、そんなこと!灰谷さんたちは蘭先輩、竜胆先輩って呼べばいいですか?』
「俺のことにーちゃんって呼んでりんどーにーちゃんって。」
さっそく仲良くし始めた3人にマイキーは頬を膨らませる。
「やっぱ俺がおくってく!!」
「おまえ免許ねーじゃん。中学生は世間一般ではバイクにのっちゃいけねーんだよ。雄英の教師にAさんが目ぇつけられたら可哀想だろ?」
暴れるマイキーをドラケンが諌めつつ、Aを乗せた灰谷兄弟のバイクは出発したのであった。
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46猫(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです! (5月10日 19時) (レス) @page19 id: d55f453f72 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ - あぁ…。神ですか?天使ですか?マジでおもろすぎです!!続きィ!続きが気になりすぎる…。無理せず更新頑張ってください!!!! (2022年10月30日 18時) (レス) @page24 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - 神いいいいいいいいいいい!!!!!!!!この小説だけで生きてられる!!!!!!!!!幸せ!!!!!!!!!!!!!!ありがとう!!!!!!!!!!!!!! (2022年10月21日 21時) (レス) @page23 id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ(プロフ) - 皆さんコメントありがとうございます。気まぐれ更新なので執筆意欲が湧いたときにザッと書く感じなのですが、なんとか完結まで持ってけるように頑張ります。 (2022年10月16日 0時) (レス) id: 200c6d8890 (このIDを非表示/違反報告)
極ちゃん - 私の好きな作品達っっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!続き見ます!!!平和軸なのも嬉しいです!!!!!!!たけみっち感謝!!!!!かむかむさんありがとう!!!!!!!! (2022年8月17日 22時) (レス) @page14 id: eab1618b74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かむかむ | 作成日時:2022年1月28日 3時