鉄帽子の遣い様は"偽り"を愛す <番外編>

貴方に微笑む.3 ページ7

骸「僕は、彼女には嘘をつけない。

…いえ、ついてもバレてしまいます。」



A「鋭いの？」


骸「…そういう事だけに関しては、ずば抜けて鋭い。
…が、恋愛面での感覚は、超がつくほど鈍い。」




わあ。要領悪い。←だからアンタです




A「……ふふ♪じゃあ君は、その子の事好きなんだ？」


骸「無論。

始めこそ、本当にただの小娘と思ってましたけどね。」




朗らかな笑みを浮かべながら悪口を言う。


…ナチュラルな毒舌。←



小娘ってどうなの…。


骸クン、ほんとにその娘の事好きなのかな？




A「…じゃあその子の名前は((骸「時間です。」……へ？」



骸「もう時間です。」


A「…あぁ。出なきゃダメって事か。」




あ、なんか透けてきた。


もうちょっとその娘の事聞きたかったな。



……ま、いっか。




骸「貴女と話すの、楽しかったですよ。」



A「ふふ♪僕も楽しかった。」


骸「クフフ…それはよかった。

……では、Arrivederci(また会いましょう).」




A「うん！じゃあね。"骸クン"。」



今出来る、精一杯の微笑みを骸クンに向け僕は、そこで意識が途絶えた。





〜〜




骸「…おやおや。僕は名前、まだ教えてなかったんですけどね。

まあいいでしょう。また会えるんですから。」



……"鬼灯A"



…結局まだ気づく様子はありませんでしたね。


僕が、君を本気で好きだということに。




骸「…やはり、貴女は花がよく似合う。」




鬼灯だろうと、桜だろうと、どれと並べてもその美しさは引き立つ。



その可愛らしい笑顔を、瞳を、僕だけの物にしたくなる。



優しいあの微笑みを、鮮明に思い出せてしまう。




僕は…その微笑みが偽りの笑顔でも、構いません。



本当の喜びに満ちた笑顔を向けてくれるまで僕は諦めませんよ。




骸「(いつか…必ず奪ってみせます。)」



だからそれまで、覚悟しておいてくださいね。




〜〜

ゆうさんリクでした。

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