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「僕さ、Aの泣き顔が好きみたいなんだよね」


たっぷりと睡眠をとったあと、まとわり付くAをそのままに食事をとっていた無一郎は、唐突にそんなことを言って眩しいくらいの笑顔をAに向ける。


「えっ、」
「この前のは流石にやりすぎたと思ってるけど、A、意外と大丈夫そうだったよね」
「な、何言ってるの!?ものすごく痛かったよ!?」
「んー。…でも、ご褒美のためなら頑張れるでしょ?」


まるでAがうなづくのが当然だとでも言いたげな口ぶりに、Aも絶対無理かと言われればそうでもないので、「少しじゃ頑張れないよ」ときつく無一郎に抱きつく。


「もちろん好きなだけあげる。だからさ、」
「絶対嫌!!」


無一郎の次に続く言葉は流石のAでも予想がついてしまって、Aは無一郎の言葉を遮るようにしてそう叫ぶ。


「…なんで」
「本当に、すごく痛かったんだよ!そんなに頻繁は嫌!」
「じゃあ明日ならいいの?」


にこりと笑んでそう言った無一郎は、「明日ならいいよね?」とAに迫る。


「うっ、…あ、明日になってみないと分からない!」
「…明日は、無理やりにでもするから大丈夫」
「む、無理やりは良くない!」
「じゃあ覚悟決めといて?」


今言っていることが冗談としか思えないような無一郎の優しげな笑みに、Aは「優しい無一郎が好き!」と最近口癖のようになりつつある言葉を口にする。


「うん。僕も、可愛いAが大好きだよ」


そう言って優しくAの頭を撫でた無一郎は、「ご馳走さまでした」と呟いて洗い物をしにさっさと部屋を出て行ってしまった。

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チーズ(プロフ) - alice roseさん» コメントありがとうございます!そして嬉しいお言葉までありがとうございます!!これからも沢山ニヤニヤしていただけるように頑張ります!(笑)よろしくお願いしますm(__)m (2020年11月5日 18時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
alice rose - 控えめに言って最高です!いつもニヤニヤしながら読んでいます、これからも無理せず頑張って下さい!応援しています(≧∀≦) (2020年11月3日 21時) (レス) id: a666e6cc6f (このIDを非表示/違反報告)
チーズ(プロフ) - まいまいさん» コメントありがとうございます!最高すぎるだなんて、嬉しいです!ちょうど更新しましたー!これからもよろしくお願いしますm(__)m (2020年11月3日 19時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - 最高すぎます!!更新まってます! (2020年11月3日 19時) (レス) id: 194af2ccd7 (このIDを非表示/違反報告)
チーズ(プロフ) - ????なしさん» コメントありがとうございます!神!?なんと有難いお言葉、、!!頑張って書きますので、これからもよろしくお願いしますm(__)m (2020年11月2日 20時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チーズ | 作成日時:2020年10月20日 19時

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