待機任務 ページ8
待機任務の期間は少なくとも今日一杯はある。
ウィリアムさんの決定には何の文句も意見もないが、暇であることに変わりはない。
というわけで暇な私は今アジト内にある図書室にいます。
アジトの図書室には本当にたくさんの本がある。
無数とも言える魔法の種類についてのものが記載されている本もあれば、クローバー王国の歴史本があったりもする。
最近面白いと思う魔法は空気魔法と羅針盤魔法。なんかこう…正確無比なところとか。
1番は世界樹魔法ですね。そこは譲れません。
そして私はお菓子と同じくらい本が好き。これ本当です。
今日一日は本に囲まれよう。
ちなみに今日は誰もいない貸し切り状態。よっしゃ。
あれから何時間経ったのか、気がついた時には机の上に置いた本は片付けないとやばい量になっていた。
ちょうど今のでキリが良かったので、読んだ本を一通り片付けた。
片付けている途中で、ある2冊の本が目に留まった。
その本は2冊とも見たことのない、何の変哲もない本だった。
ひとつは『キーラ家』という本。キーラ家はこの国の王様の名前。その次に位置する家が王族のシルヴァ家とヴァーミリオン家。
もうひとつは見たことのない名前がある。
だけどどこか懐かしい感じがした。
魔法じゃなくて…以前ヤミさんが言っていた……氣？のような感じに近い気がする。
2冊ともなかなか分厚いが、私にとっては大歓迎だ。
・
団員のほとんど全員が夕食を食べ終わった頃、いつもなら皆と一緒に食べる彼女の存在がないことにウィリアムとランギルスが1番気にしていた。
2人とも顔にこそ出さないが、なんだかんだで心配なのだ。
今回の待機任務だって、Aはいつも率先してほぼ毎日のように任務に行っているので、無理矢理にでも休ませたかったという配慮からだった。
ランギルスは任務の報告をまとめないといけないので、ウィリアムがAの行きそうなところを回っていた。
彼女の行きそうなところといえば、大体は部屋か食堂か図書室に限られている。
食堂にはさっきまで皆がいたし、部屋にはいなかったので必然的に図書室になる。
一応3回ほどノックをして図書室のドアを開けると、予想通りそこには彼女の姿があった。
彼女は読書をしていてこちらに気づく様子はない。
A、と彼女の名を呼ぼうとする寸前に手と口が止まった。
何故なら彼女は、
＿＿＿＿片方の目から一筋の涙を流していたから。
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HANON(プロフ) - Ame931さん» ほんとそれですね！コメントありがとうございます (2022年6月19日 12時) (
レス) @page36 id: 42f4c6aba7 (このIDを非表示/違反報告)
Ame931(プロフ) - ゴーシュが恋愛やってるように見えないのめっちゃ分かるわ〜 (2022年6月19日 9時) (レス) @page36 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
春川みやび(プロフ) - ありがとうございます（ ; ; ）後回しで構いません！無理しないでください、、！応援しています！^ ^ (2019年2月16日 13時) (レス) id: 1c145295b7 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 春川みやびさん» リクエストの方なんですが、今書いてもご期待に添えられるようなお話にはならないと思うので、続編に入って最初の方は本編を書かせていただきます。本編が一区切りついたら番外編を書こうと思うのでもうしばらく待って頂けると幸いです。大変申し訳ありません。 (2019年2月15日 20時) (レス) id: 10bafabdf4 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ありがとうございますo(^o^)o自分でリクエストしながら、すっかり忘れてました、、、、。(笑)m(__)m (2019年1月22日 19時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2018年10月8日 16時
