【おそ松】無神経系彼氏と距離をおきます【おそ松さん】

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「！！」


いつもと変わんなくね？


その言葉に、少しだけ胸が痛かった。
気づいてもらおうだなんて烏滸がましいのは自分なのに。
気づかれなくたって、大丈夫だって思ってたのに。



「ちょっとおそ松兄さん何言ってんの？？全然違うから」

そんなおそ松の言葉にトド松君が反論した。
おそ松君は不機嫌そうにしていて、そのトド松君の言葉にイラッとした様子だった。


「あんま変わんねーじゃん」
「気づかないんだったらこれからはもっとAのこと見てあげなよ」

「いや、トド松君大丈夫だか…」

これ以上は喧嘩だ、と思い、大丈夫だからと言ったところをイラついたおそ松が遮った。

「はーそうですかそうですか」


投げやりな言葉はトド松君に当てられてるはずなのに、どうしてか胸がひどく締め付けられた。


「……」

「…飲みに行ってくる」

八つ当たりのように乱雑に立ち上がった後おそ松はちらりとトド松君から私に移して、そのまま歩いて部屋から出て行ってしまった。



バンッと大きな音を立てた扉に、その後静かになる部屋に、心が痛い。



あぁ、おそ松を怒らせた。
どうすれば
でもなんで怒ってたの。
無理に振り向かせようとしなかったらよかった。


最悪だ


「Aちゃん、ごめん…僕のせいだ」
「ち、違うよ！！トド松君は全然悪くない…私が…」


そこまで言ったところで、視界がぼやけて来たのに気がついた。

本当に弱虫。
泣きそうになるのを堪える。

ゴシゴシと目元を擦る。
そんな私に気遣ってくれたのか、トド松君以外の４人も各々声をかけてくれた。



やっぱりやめればよかった。
後悔ばかりが胸を埋める。

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