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あぁやっぱり無理。
緊張してもうすでに家に帰りたい。
松野家の前に到着してからおおよそ30分が経過していた。既に刻一刻と日はどんどん上に上がり始め、中からは十四松君の声も聞こえている。
どう考えてもみんな起きている。
今更になって引き返すわけにはいかないし、インターホンを鳴らしこの扉を一枚開けて中に進めばいいだけ。
そう思っている、けれどなかなか手が動かない。
「ああぁ…本当に大丈夫かなぁ…」
おそ松、気づいてくれるかな。
変じゃないかな
たかが服の系統を変えただけでこの緊張。
女々しすぎるぞ。
「…よし」
トト子が選んでくれたこの服なら、きっと大丈夫。
ぐっと手を握りしめ、そのまま緊張のため妙に冷え切った指先でインターホンを押した。
ピンポーン
中から足音が聞こえる。
この小走りは松代さんだ。
ガラリと扉が開いて私は挨拶をした。
「はーい。あら、Aちゃんじゃない」
「こんにちは…!お邪魔してもいいですか?」
「もちろんよ、さああがって頂戴」
勧められるままに、失礼しますお辞儀をして中に入る。するともうおそ松の声が上から聞こえた。
なにやら面白いことをしているのか楽しげな笑い声が聞こえる。
「ニート達は上にいるからね、何かあったら遠慮せずに呼んでね」
「はい。ありがとうございます」
階段を上っていく。
一段一段進むたびに六ツ子のこえがさらに耳に届く。6人の声のはずなのに私には今おそ松の声しか聞こえてこない。
階段を上って部屋の前に着き、私はそのまま扉を開いた。
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桜餅 - 待ってます!頑張って下さい!(ノ≧∀≦)ノ (2017年11月1日 18時) (レス) id: e19d275df7 (このIDを非表示/違反報告)
もみー - 乙女ですね夢主さん///可愛い♪おそ松素直になってぇー!!続き気になるぅーー!更新まってまーす! (2017年2月27日 19時) (レス) id: 63624e016c (このIDを非表示/違反報告)
りん - 更新待ってます。 (2016年12月7日 19時) (レス) id: 5894fbd259 (このIDを非表示/違反報告)
miyubasketball2(プロフ) - 黒猫さんのお話すごく面白いです!!楽しみにいつまでも待ってます!更新待ってます!←急かしてるわけではないです_:(;'Θ' ;;」 ∠):_頑張ってください! (2016年6月19日 10時) (レス) id: d1071cc1de (このIDを非表示/違反報告)
キューソネコカミ - おそ松大好きなので楽しみにしてます!! (2016年5月10日 13時) (レス) id: bcd94c07b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒猫(=^・ω・^)ノ | 作者ホームページ:http:/
作成日時:2016年3月19日 16時