とある冒険心溢れるオタクの話。【黒執事】 (ページ8)

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その少女、緊迫ページ8

貴方side

セバスチャンの眼鏡姿がこんなタイミングで拝めるとは…
髪型もいつもと違うのは相当な及第点でありますねぇ()

セバス「お嬢様、ここからは慎重に行きましょう。」

『そうね…とりあえず場の雰囲気を…』

牧師「お集りの皆さん‼本日は仮面舞踏会”Pastor's Association”にお越しいただき誠にありがとうございます。今夜は年齢、性別、身分を問わず楽しんでください!!!」

セバス「一見すると普通の舞踏会ですが…」

『参加初心者を装って聞き込みしてみましょうか。』
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セバス｢やはりここの参加者は牧師と関係が深い方々が多いようですね。｣

『そう…？普通に清掃でいかにもダンスパーティーって感じの人が多いイメージだけど…』

セバス｢牧師は基本的に地味目な格好、神父のように見て分かるものは少ないですからね。｣

ﾓﾌﾞ男｢おや、そこのお嬢ちゃんと兄ちゃんは初参加かい？｣

『はいっ！』

ﾓﾌﾞ男｢じゃあこの靴をプレゼントしておくよ。｣

『赤い靴…？』

ﾓﾌﾞ男｢この舞踏会では主に女性が赤い靴を履いて参加するんだよ。可愛いお嬢ちゃんにきっと似合うから履いて踊るといいよ。｣

『ありがとうございますっ！』ﾆｺｯ

ﾓﾌﾞ男｢では、楽しんで。｣

『これを履いて踊ると…セバスチャン、この後は作戦通りでいいわね。』

セバス｢承知しました。お嬢様もくれぐれも怪しい方々には気を付けて下さいね。｣ﾆｺｯ

『分かってますよ。』

～～♪～～～♪

ﾓﾌﾞ｢お嬢さん。私と一曲宜しいですか？｣

『喜んで。』ﾆｺｯ

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『何曲か踊ったけど特に異変は…』

ﾓﾌﾞ｢あら！貴方、赤い靴を履いてる人は向こうの舞台よ。男爵に気に入られると良いわね。｣

『あ、ありがとうございます…』

扉を幾つか開いた先には仄暗い舞台が用意されており_______

牧師｢赤い靴を履いている淑女の方々…今夜は男爵もお見えになっています。その美しい姿を最期まで絶やすことなく楽しんで下さいね____｣
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男爵｢おや…そこのお嬢さん。｣

『だ、男爵。お初にお目に掛かります。』

男爵｢そんなに畏まらないでいいよ。今夜は仮面舞踏会なのだから。君はこの中でもとても若いね…｣

『そう言って頂いて光栄です。私、今夜は男爵にお会いしたくて来たんです…』