その少女、迷子 ページ14
貴方side
暗すぎて何も見えない…これじゃ手掛かりも見つかりゃしない…
コツコツ
足音…?シエルとセバスチャンの声は聞こえないけど…
コツコツコツ
めっちゃ近い…これ隠れたほうが良いのか…でも行方不明の子だったら…ううぅ…
コツコツ…カッ
止まった…?
ガシッ
グレル「大正解〜DEATH☆」
『グレルちゃん?!』
グレル「久しぶりネ。探したわヨォ〜!」
『え、私をですか?』
グレル「あったりまえでショ!そのためにあんな大量の手紙まで出したんだから!」
『手紙って…じゃあここに呼んだのはグレルちゃん?!』
グレル「ええそうよ。言ったでショ、攫いに行くって♡」
『でもなんで幽霊屋敷に?』
グレル「それは…」
ウィル「派遣員グレル・サトクリフ。何をしているんですか。さっさと帰りますよ。」
グレル「あーん!ウィルぅ〜!」
ウィル「うるさいですね……貴方は?」
『え、えっと貴方です。』
グレル「アタシのお気に入りのコ♡じゃ、貴方行くわヨ!」
『行くって…』
グレル「アタシのトコロ♡」
ウィル「グレルさん。貴方何度言ったらわかるんですか。規定違反ですよ。」
グレル「いいじゃナイ!もう仕事は終わってるんだからぁ!」
ウィル「死神が人間と深く関わることが違反なんです。帰りますよ。」
グレル「んもぉ〜!貴方、手出して。」
『は、はい…』
ギュッ
グレル「アンタすぐ迷子になりそうだから、アタシが繋いでてアゲル♡」ウィンク
『グレルちゃん……!かわいぃっ…!』
________________________
グレル「あら、ここ入口のホールじゃないわネ。」
ウィル「元々屋敷が迷路状に組まれていましたからね。」
シエル「…!貴方!」
グレル「セバスちゃ〜ん!!久しぶりネ♡」
セバス「グレルさん……今すぐお嬢様と手を離して欲しいのですが…」
グレル「嫌ヨ〜!この子はアタシが貰って帰るワ。」
シエル「死神…!セバスチャン!今すぐ貴方を取り返せ!」
セバス「御意。」
グレル「セバスちゃんでも今回だけは譲れないわヨ。貴方はウィルの傍に居てちょうだい!」
ザッッ
『ふ、二人とも…』
ウィル「全く困りましたね。貴方さん、貴方にも迷惑をかけましたね。」
『い、いえ…』
ウィル「私達にもまだ仕事が残っているので貴方は早くあちら側に。」
『行っていいんですね…』
ウィル「クズ派遣員には私も頭を悩ませてますからね。それに……」
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ふま(プロフ) - 凄く面白かったです!!更新頑張ってください!! (2021年6月3日 16時) (レス) id: 4e63a35fdd (このIDを非表示/違反報告)
ふま(プロフ) - 更新楽しみです!! (2021年6月3日 16時) (レス) id: 4e63a35fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ria. | 作成日時:2021年1月25日 21時