【おそ松さん】これから六つ子を落とします【学生松】

fake love ~eight~ ページ9

Noside




「湊川〜、最近新しくできた遊園地明日いかね?」


「...ごめん、無理かも」


「Aちゃん。来週一緒に遊びにいかない?他校の男子も何人か誘ってるんだけどさ...」


「うん、また今度ね」



あの日からAはデートなどに誘われてもその殆どを断った。


理由はあの六つ子たち。それは学校中に広まっており、生徒達はAに嫌われるのを避けるため遊びに誘う生徒も減少した。

六つ子たちと絡む生徒も少なくなった。しかし本人達はそのことに全く気づいていなかった。絡んでくる人がいなくても、お互いがいるのだから。



ト「A、松野君たちとはどんな感じ?」



そんなある日、Aとトト子は久しぶりに二人で帰っていた。



「微妙。まだ友達かそれ以下だよ...

...普通、ちょっと話しかけるだけで落ちるのにね...男なんて」


ト「......ねぇ、前から思ってたんだけどさ」



いつもより低い声でトト子が話し始めた。シリアスなムードを察知したAはピタリと足を止めた。



ト「なんで男の子と遊ぶの?

...Aは好きじゃない男の子とキスとかそれ以上のことしてるけどさ...それって本当に好きな人とすることじゃないの?」



Aはしばらく黙り込んだ。



「分かんない。

ただ、恋愛なんて本気でするもんじゃないから」



そう言って、彼女は早足気味に歩き出した。

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