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fake love ~nineteen~ ページ20

貴方side



「はぁ...ありがとうございました」


?「いやいや、あんな所で座ってる子みたら放ってはおけないでしょう」



男の人は私を喫茶店につれてきてコーヒーを奢ってくれた。おかげで寒さは吹き飛んだ。



「あの、もしよかったらお名前教えてくれませんか?」


?「ああ、そうだね。俺は霧島ユウキ。一応大学生だよ」



ユウキさんはニッコリと微笑んだ。とても顔が整っていて礼儀正しい人だ。



「私は湊川Aです」


ユ「Aちゃんね。よろしく!

ところで...Aちゃんはなんであんなところにいたの?」


「....あっ」



彼の質問で私は一松くんのことを待っていたということを思い出した。



「....友達を待ってたんです。けどなかなか来なくて...」


ユ「友達....?それって男?」


「はい...」



そう答えるとユウキさんはしばらく黙り込んだ。



ユ「ソイツ、最低だね」



そして突然そう言い放った。急にそんなこと言われ、私は驚きが隠せなかった。



ユ「だって...女の子を長い間...しかも雪のなか待たせるなんて最低のすることだよ」



彼の言葉に驚いた他の客がこちらに視線を集める。それが心地悪く私は彼の手を取って店を出た。



「ごめんなさい、なんか視線が痛かったんで」


ユ「...あ、ごめん。変なこと言っちゃったね...。

...ねぇ、これから俺とどっか行かない?」


「......はい」



きっと一松くんはもう来ないだろうと思い、今日は彼と1日過ごすことにした。


街を歩いている間、私はこんな言葉を言った。



「あ、そういえばユウキさんが最低って言ってましたけど...彼は最低なんかじゃないですよ。

まだ会って少ししか経ってないですけど、優しいですから」



そう、一松くんは優しい。前に私が親がいないと言ったら真っ先に謝ってくれた。


そのことをユウキさんに伝えると、彼は不機嫌そうな顔になって私の腕を掴んだ。先ほど優しく握ってくれた手とは違い、とても強かった。



ユ「ねぇ、知ってる?男と二人でいるときは他の男のこと褒めちゃいけないんだよ」


「ひっ....」



恐怖心が私を襲い、力が入らなかった。


ユウキさんは私の腕を引いて人気の少ない場所へと足早に向かっていった。






助けてっ....

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リティア - 最後まで楽しく読ませていただきました。とてもうまく作られてすごいなぁと思いました。これからも頑張ってください!(o^^o) (2017年1月5日 20時) (レス) id: 52702a7436 (このIDを非表示/違反報告)
霙(みぞれ - あれっ,,,,,,おわりになってるんだけど,,,,,,なぜ?(´;ω;`) (2016年8月16日 1時) (レス) id: 155707eb9a (このIDを非表示/違反報告)
よみるら☆83猫(プロフ) - スターシューターさん、インフルになってしまいましたか!体を無理させないように休んでください。早く治るといいですね!お大事に^^ (2016年3月5日 7時) (レス) id: 4ba06239c0 (このIDを非表示/違反報告)
よみるら☆83猫(プロフ) - スターシューターさん、インフルになってしまいましたか!体を無理させないように休んでください。早く治るといいですね!お大事に^^ (2016年3月5日 7時) (レス) id: 4ba06239c0 (このIDを非表示/違反報告)
スターシューター(プロフ) - よみるら☆83猫さん» 面白いですか!?ありがとうございます!! (2016年2月28日 17時) (レス) id: 71d0661177 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真水 | 作成日時:2016年2月23日 18時

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