《進撃》盲目少女は地下街で

Episode 4 ページ6

ー貴方sideー


いつも通り、獲物を探して地下街を歩く。


でも、少し周りの様子が変だ。



貴「......また、あの変な人達かなぁ。」



時々やって来る、大勢の人達。多分地上の人だと思う。


まあ、その度に追い返してるけど。



貴「でも、なんか違うなぁ........！」



ずっと後方に何かの気配を感じて近くのコンテナの後ろに隠れる。


貴「(6人。いつもより少ないな。)」


隠れたまま、彼らの様子を伺う。


貴「(匂いも......違う。)」



「っ、そこの奴、誰だ！？」



6人の内の一人が此方に気付いたようだ。



貴「(チッ、バレた。)」



裏道を通るようにしてその場を離れる。


だが、6人共此方についてくる。



貴「ねえ、君達なんなの？

毎度毎度。追いかけないでよ、しつこいよ。」



地面を走りながら20m程後ろを走る6人に問いかけた。



「君と話がしたいんだ、止まってくれないか。」



貴「はあ？いつも僕を捕まえようとする癖に、よく言うね。」



「何か君は勘違いしているようだね。

私達は君と初対面だよ？」



貴「初対面？

ああ、何か違うと思ったらいつもの奴らじゃないの？」



会話しながらも足は緩めない。



「いつもの奴らっていうのは、多分憲兵団の事。

私達は調査兵団だ。」




僕は近くの家の屋根に飛び乗ると、足を止めて彼らに振り向いた。



貴「君達は、僕をどうするつもり？」

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