３．兄side ページ3
・
この前、体を重ねてから、碧生の様子がおかしい。
俺を避けてるというか、距離を取ってる。
俺の大親友の聖也に相談することに。
こいつの弟、雅也は碧生の同級生だから、なんかしらは知ってんだろと思って来てみた。
聖也「そっか、あおが距離取ってんだ。雅也も最近のあおちゃんおかしいとか言ってたけど。」
「なんでだと思う？」
聖也「お前の趣味のせいだろ」
「趣味はしゃーねぇーだろ。趣味なんだから」
聖也「あおだってもう高校生だぞ。おもらしさせられるの嫌に決まってんだろ。」
「....それは、さ、」
聖也「弟抱いてどうすんだよ。」
「かわいすぎるんだよ、そこら辺の女よりも、碧生が」
聖也「あのな、弟好きなのはいいけど、そのおもらしさせるのはやめろ。抱くのは仕方ねぇからやめさせねぇけど、程々にな。」
「あぁ、」
聖也「あおもあんなちっちゃかったのに、もう高校生なんだよな。雅也もだけどさ。」
「でも、お前も弟大好きじゃん」
聖也「お前の好きと俺の好きは違うからな。」
「変わんねぇよ」
結局いまいち解決せずに家に帰る。
反対側から見慣れた格好の高校生がこっちに向いて歩いてくる。
「碧生！」
『あ、にき、』
兄貴？
友達『碧生の兄貴？』
『ち、がうよ。帰ろ』
友達『え、あ、うん』
なんでそんな悲しそうな目でこっち見んの？
なんなの？
雅也『翔太くん、いまのあおにはなにもしない方がいいよ』
「え？」
雅也『碧生、一部の女子から、高校生にもなって、お兄ちゃん大好きとかキモイって、言われたの。それに、碧生今日学校でトイレ失敗してるから。優しくしてあげてね』
「あ、おう」
雅也『明日、7:30に迎えに行くって伝えて』
「了解」
雅也『うん、じゃあバイバイ』
「バイバイ」
一部の女子から高校生にもなって、お兄ちゃん大好きとかキモイ。
学校でトイレ失敗。
明日、雅也迎えに来ても学校行けるかな。
無理はさせたくないよな。
家に帰ると洗面所の明かりがついててなんかコソコソやってる。
「ただいま」
『ﾋﾞｸｯ...おかえり..』
「ん、雅也に全部聞いた。途中で帰ってこなくて偉いよ。」
抱きしめてやると泣き始めた。
『ほんとはｯ..かえりたかったｯ...ｸﾞｽｯ..おにいちゃんにｯ..むかえきてほしかったｯ...ｸﾞｽｯ....うぅぅぅ...あまえたかったｯ...ｸﾞｽｯ..なぐさめてほしかったｯ...ｸﾞｽｯ..うぅぅぅ..』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：＊Rei＊ | 作成日時：2020年12月5日 18時
