２．弟side ページ2
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ｼｭｩｩｩｩｯ....
「あ、ガチで？」
『ｸﾞｽｯ...なんかいもいったもんｯ...』
「ごめんごめん。全部出していいから。」
『ｸﾞｽｯ...』
俺はただ、ただ、泣くことしか出来ない。
その後、お兄ちゃんはベットを片付け始めたのを俺はずっと眺めてた。
終わったお兄ちゃんは俺のとこに来た。
「あお、ほんとにごめんな？」
『...だっこして、』
「っしょ...」
『お風呂、一緒にはいる』
「え、いつも嫌がるのに？」
『今日はそうゆう気分なの、』
「お、おう」
抱っこされたままお風呂場へ。
洗ってもらって服着せてもらって髪も乾かしてもらう。
俺におもらしさせた罰は重いぞ。
「ご飯作るから座ってて」
『ん、』
ソファに座って、膝に顔を埋める。
高校生になったのに、俺、我慢出来なかった。
高校生にもなって、おもらしして、お兄ちゃんに後始末させて、抱っこもお風呂も全部任せて、これじゃいつまで経っても赤ちゃん扱いされるに決まってる。
しないでなんて言ってるけど、ほんとはもっと甘やかしてほしい。
でも、オムツ履かせるのもおもらしさせられるのも、それだけは嫌だ。
でも、高校生にもなって、甘えたいとか甘やかして欲しいとか思うのって、おかしいよね。
妹になら、嬉しいのかもしれないけど、弟の俺が、甘えても、気持ち悪いだけ。
はぁ...
俺も、妹に生まれたかったな。
そしたら、沢山甘えても引かれたりしないんだろうな。
「あお？大丈夫？」
『え？』
「全然動かないし、ずっと一人でブツブツ喋ってるから」
『俺、声に出てた？』
「聞き取れなかったけど、何悩んでの？」
『なんでもない。疲れたからご飯できるまで部屋にいる』
「お、う。呼ぶから」
『うん』
ﾊﾞｼﾝｯ...
はぁ...
そのまま座り込む。
部屋に来たら尚更寂しくなっちゃった。
自分で部屋に来たのに、、。
俺、お兄ちゃん離れしようかな。
でも、高校生の間は、ここにいさせて。
いまさら、実家に戻ってもつらいだろうから。
せめて、いまだけは。
ｺﾝｺﾝｯ...
「ご飯できたよ」
『はーい』
ｶﾞﾁｬｯ...
『うわ、戻ったんじゃねぇのかよ』
「っしょ...」
『なに、おろして』
「やだ、今日は甘やかすって決めたんだ。大人しくしとけ」
その後、ご飯食べさせてもらって、歯磨きもしてもらった。
「一緒に寝るか？」
『...ｺｸﾝｯ..お兄ちゃんのほう、がいい』
「あぁ、さっきので濡れてんだ。ごめんな？今日はあおの方で寝よ？」
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作者名：＊Rei＊ | 作成日時：2020年12月5日 18時
