残された彼との時間。【カノキド】

つぼみんhappybirthday!!　#3 ページ22

カノside(夜)


カノ:着いたよ！

キド:えっと･･････ここ、公園の、ベンチ？

カノ:先に言うと、僕は何も用意してないっていうのが正しいんだ。･･････ねぇ、今、願いが１つだけ叶うなら、何を願う？

キド:え？願いか･･････い、一番は、その･･････

そこで、一旦言葉を詰まらせる。

キド:ここだけの話、ずっと一緒にいられたら、っていうのが叶えば一番嬉しいんだけどな･･････////

カノ:そっか･･････ちょっと、お願いがあるんだ。

キド:何だ？できることならする。

カノ:僕がいなくても、いつもと同じように過ごせる？それができたら、すごく嬉しいんだ。

キド:修哉･･････

カノ:もうひとつ、これは、今もなんだけさ･･･････････泣きたい時は、泣いたっていいんだよ？ずっと我慢してるけど、裏で能力使ってこっそり泣いてるの、知ってるんだよ？

キド:･･･････！

カノ:そりゃ、悲しませてるのは僕だけど、だからこそ、見えないところで泣かれるのは嫌なんだ。

キド:･･･････うぅ、ｸﾞｽｯ･･･････

カノ:ほら、やっぱり我慢してたんじゃん！･･･････辛い思いをさせて、ごめんね、それと、誕生日おめでとう、つぼみ。

僕は、つぼみの涙が止むまで、何も言わなかった。

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