残された彼との時間。【カノキド】

決断 ページ3

僕は迷った結果、つぼみ以外の皆には言うことにした。

つぼみには、教えたくない。

最期まで、いつもと変わらず接してほしいから。

ｶﾞﾁｬ

カノ:たっだいま〜！やっと退院できたよ〜！

すると、慌てたように、皆集まってきた。

セト:あ、もう大丈夫なんすね！良かったっす！

マリー:元気そう。良かったぁ

モモ:うん！もうどうなることかと。

カノ:皆ありがとう。あれ？キドは？

エネ:団長さんなら、買い物ですよ？夜ごはんの材料買いにいくって。

あぁ。それならちょうどいい。

僕は、リビングに皆を集めた。

カノ:いい？絶対キドには言ってほしくないんだけど。

シンタロー:キドに言いたくない？珍しいな、どうしたんだ？

カノ:それが、僕はあと1年ほどしか生きられないんだ。

全:!!!!!!？

カノ:くれぐれもキドには内緒にして。知られたくないんだ。

全:･･････ｺｸｯ

カノ:まぁ、今のこと、あまり気にせず過ごしてくれたらいいから。僕もそれが一番嬉しいんだ

(まぁ、正直言って、怖くないわけじゃない。でも、最期まで皆と、つぼみといられるんなら本望だ)

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