青学テニス部のお気に入り【テニスの王子様】

名前 ページ19

竜崎｢さて、私は仕事が残ってるから職員室に戻るよ。みんな気をつけて帰るんだよ！｣


｢｢｢はい！｣｣｣



先生はそう言って職員室に戻っていった
ふと時計を見ると部活が終わってから1時間経っている
もうこんな時間か



越前｢A先輩、送っていきますよ｣



｢え、申し訳ないよ⋯リョーマくんの家と遠いかもしれないし｣



こんな暗くなると不安だから有難い申し出だけど、
さすがに申し訳ない

その分リョーマくんは帰り遅くなるわけだし⋯



越前｢駄目、俺が送っていきたいんで｣



｢えぇ⋯｣



桃城｢っていやいやいや！ちょっと待ってくださいよ！！｣



桃城くんが急に叫び出す
このタイミングでのちょっと待ったに驚いてしまう
声の大きさに驚いたのもあるけど



桃城｢何ちゃっかり名前で呼びあってんすか！｣



｢あ、リョーマくんと周助くんはそう呼んでって言われたから⋯｣



菊丸｢不二も！？お前ら抜け駆けだぞ〜！｣



さっきのしんみりした空気はどこへ？
急に騒がしくなる
いやこっちが通常なんだろうけど⋯




不二｢ふふ。ライバルは多そうだからね｣




なんのことかさっぱり
でも楽しそうなのでヨシ


それからみんなが俺も名前で、と言うので
それぞれの呼び方を変えた

国光くん、秀一郎くん、周助くん、英二くん、貞治くん、タカさん、薫くん、武くん、リョーマくん


あ、国光くんは名前で呼んでとは言ってなかったけど流れで名前呼びにしました
なんとなく嬉しそう、な気もする









越前｢ほら帰ろ、A先輩｣


｢っあ、え｣


海堂｢おいコラ越前、待ちやがれ｣



睨み合うリョーマくんと薫くん
え、なんか険悪⋯？
喧嘩はやめてほしいな




｢⋯皆で！帰ろう｣



とりあえず、この場を静めるために
無難な発言をしてみる

ちらっと2人を見ると
口を尖らせてあからさまに拗ねるリョーマくん
バンダナを雑に外しながら舌打ちする薫くん

⋯文句は言ってこないのでいいってことでしょう





大石｢そうと決まったら帰ろう！明日も朝練があるからね｣



｢朝練⋯私も参加しても？｣



大石｢もちろん！もうマネージャーだからね｣



うわぁ、予定のある朝なんて何年振りだろうか
嬉しいな、なんだかワクワクする







ｰｰｰｰ

帰り道


何度もいいと言ったのに
みんな送ってくれるって引かないのでお言葉に甘えることに

前を歩くみんなの背中を見ながら、
私はこれからのことを考えていた



⋯あ、その前に光に報告しないとな

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