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座席表に書かれた自分の席へ向かうと、先に座って窓を見ていた彼がこちらに一瞬目をやる。一瞬合った黄金色の視線には、こちらへの興味の色は1ミクロンも感じられない。
私が席に座る頃にはもう隣の彼、黄瀬涼太の視線は窓の外の景色へと戻っていた。
少し目にかかる綺麗な金髪。黄金色の瞳は春の麗かな日差しに晒されキラリと光っている。切れ長でまつ毛が長く、鼻は高く、唇の形も良い。Eラインが今まで会ったどの人間よりも綺麗だ。加えてさっき正面から見た時に確認したが、顔のパーツの配置が恐ろしくいい。
まだ幼さが残る面持ちだが、将来どころか現時点で有望過ぎるその顔面に私は慄いていた。
多分Jr.とかにいたらめちゃくちゃ人気出てそうだ。アリーナに光るキンブレが黄色く染められている様が容易に想像できる。あれ、Jr.ってアリツアとかするんだっけ。ジャ○ーズかじったことないからわからないけど、きっとデビューするとしたらキン○リみたいにキラキラな感じの曲引っ提げてデビューするんだろうな。
出来るだけ凝視はしない様、チラ見に留めながら心中は興奮を抑えきれていない私は、前で話す担任の話も耳に入らず更に思考を巡らせる。
本物の黄瀬涼太やば。漫画の公式イケメン設定ってすごい。えー握手とかしてもらえんのかな。あわよくばサインも欲しい。でも別に飾りたいわけじゃない。保管か売るか迷って保管を選ぶくらいのミーハー心だけど、サイン欲しい。でも黄瀬くんのサインって実際いくらで売れるんだろう。ファンクラブあるみたいな設定なかったっけ。現時点でそれなら、じゃあ将来有名人になったら結構暴利で売れんのかな。
売るとしたらメ○カリ、いや相場わかんないからヤフ○クか？ と悩み出した時、不意に横から肩を叩かれた。
「あの〜……なんか隣同士で自己紹介するらしいんスけど、いいッスか？」
肩を叩かれた方を見ると、今現在私の頭の中をしっちゃかめっちゃかにしている張本人、黄瀬くんが怪訝そうな表情でこちらを見ていた。
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牛タン(プロフ) - アンパンさん» コメントをいただきありがとうございます。そう言っていただき光栄です。度々話のキリが悪い更新の仕方ですが、温かく見守っていただけますと幸いです🙇 (3月1日 23時) (
レス) id: 68be7e4af6 (このIDを非表示/違反報告)
アンパン - めっちゃ文章が好きです！！これからも更新楽しみに待ってます (3月1日 15時) (レス) @page20 id: 2d65495c60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牛タン | 作成日時：2024年2月27日 9時
