月明かりの下で君と約束をしよう 1

第二十八話 ページ32

今日はクリスマス。





私は階段を駆け下りて行く。






『メリー・クリスマス！』






エマ ｢メリー・クリスマス、お姉ちゃん！｣




ラナ ｢メリー・クリスマス、サクラ。｣




エデ ｢メリー・クリスマス！｣




エマ ｢見て、お姉ちゃん！プレゼントが大きな山みた


い！｣





エマはキラキラと目を輝かせて言った。





『どうしたの、そんなに沢山...』




エマ ｢これ、全部お姉ちゃんのお友達から届いたんだ


よ！｣







私は山積みのプレゼントの所まで行くと、一人一人名


前を見た。





『でも、関わりのない同級生や先輩のものばかり


よ？』





送る場所を間違えたんじゃないか、と心配になる。






ラナ ｢サクラがモテるからよ。｣





『モテる！？何かの間違いよ！』





ラナ ｢でも、全部サクラ宛てよ？｣



エデ ｢サクラがモテるのは当たり前だが、男には気


をつけろよ。パパみたいな人ばかりじゃないから


な。｣





『パ、パパはいったいなんの話しをしてるのよ！』





私は恥ずかしくなり、パパをぽかっと殴った。









誰かがドアをノックした。




私がドアを開けると外には見覚えのある梟が口に小包


を咥えてとまっていた。





『あら？誰からかしら。』





梟に餌をやりると、そのまま飛んで行ってしまった。









私は自分の部屋に行き、小包を丁寧に開けた。







小包には手紙と、小さな箱が入っていた。





私は手紙を丁寧に手紙を開封した。





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


サクラへ




元気にしてるか？

母上から君の屋敷の住所を聞いたので、折角だ

から手紙を書くことにした。




小包と一緒に入っている箱はもう見たか？

あれは僕からのクリスマスプレゼントだ。

君も気に入ると思う。




ドラコ

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿







あのドラコが私に手紙とプレゼントを！？





そして、一緒に入っていた小さな箱を開けた。





『綺麗......！』





プラチナの綺麗なイヤリング。





私は鏡を見ながら自分の耳に付けてみた。





『(ドラコって、センス良いのね。)』



そりゃそっか、マルフォイ家のお坊ちゃまだもんね。





鏡の前の私の顔を見ると、ほんのりと頬が赤くなって


た。





『(な、なんで私、赤くなって....////)』





私は顔を仰いだ。

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