リアルオンライン。【名前変換オリジナル】

もうチーム決定だ ページ10

〖志緒side〗



「じゃあギルド決定だね」


いやいや、なんでそうなるんだよ。


「兄さん、紫水さんが言ったこと聞いてた？」

「ん？聞いてたけど？」


「兄さん、本当に紫水さんが言ったこと聞いてた？」

「だから聞いてたって」



少しの沈黙。



「じゃあどうしてギルド決定って言ったの？」


「ギルドはもう組むの決定したし」


「誰もそんなこと言ってない！紫水さんは考えさせてくれって言っただけ！」



「それがどうしたのさ、ギルド組むのは僕が決めたんだよ。

僕が思うに、僕と紀衣と紫水がパーティを組めばクリア間違いなしだ。
僕の予想が外れたことある？ないよね。

このゲーム、今までクリアした奴いないそうだ。十数年も昔からあるのにね。
今は中高生に人気が出てきてプレイヤーがより多くなりつつある。

そんな中さ、僕のギルドがいっちばん最初になって有名になってやろーよ」


「……え、えと…」

「ん？」


にこにこにこにこ。

笑顔を絶やさない。
いやもう逆に怖いわ。


こいつは自分の思い通りにいかせたいんだ。

思い通りに動かせる頭脳も持ってるんだろう。まじ怖ぇ…。


「あの、紫水さん、ギルドは組まなくていいです。でも一緒に行動してください」


紀衣が納得できないような言葉で言ったけど、納得せざるおえない顔してる。

俺に断るって選択肢与えないような場面作りだなこりゃ。


これはギルドを組むんじゃ無い、だから大丈夫…だろう。


「いいよ」

「ありがとうございます！兄さん、これで良いでしょう…？」

「ん…いいよ、ていう事で、よろしくね、紫水クン」


こいつらと一緒に行動するのか…。

翠が心配だけど…、紀衣がいることが唯一の救いだな。


「でさあ、君はどこか行きたい場所がありそうだけど」


「都のミドルタウンに行きたいんだけど…」

「えっ⁉」

「ぶはっ(笑)」


翠が腹を抱えて笑っている。

は？俺なんか変な事言った？
ていうか決めたの俺じゃねぇから！


「紫水さん、ここから都のミドルタウンまでは、現実世界でいうと北海道から沖縄くらいありますよ」


はあ⁉
遠いとは思ってたけどそんなに⁉


「つまり、初心者には早すぎるって事。僕達も行ったことないからね。そもそも行く気ないし」


…まじかよ。

無言ですね→←一緒にギルド、組みません？

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