無言ですね ページ11
〖Aside〗
「ねえ茜くん、これからどうすればいいと思う?」
茜くんは飛び出してきた茂みとは反対の方向を指差した。
「そっちがどうかしたの?」
彼はすたすたと歩き出した。
「あ、ちょっと待って!」
・
20分位歩いたかな。
小さな町に出たみたいだ。
平和な町だなぁ、こういうとこ住んでみたいわ。
「茜くん、ここは…」
茜くんは私の方を向いて、その後そばにあった看板を見た。
「…村の町?」
彼はコクリと頷いた。
あ、そういえば、呼び方勝手に茜くんにしてたけどどうしよう。
「あのさ、茜くんのこと赤ちゃんって呼んでいい?髪赤いし」
「それは!や…だ」
「えっ、なん、…あーそっか。ごめんごめん」
赤ちゃんってあかちゃんになっちゃうんだ。やってしまった。
てか茜くん男子なのにちゃん呼びは…
私ったら本当馬鹿だ、志緒くんにも注意されてんのに。
考えてから言わないと嫌な思うさせてしまう。気をつけよう…。
「じゃあ、普通に茜くんでいい?」
コクリと真顔で頷く彼。ていうかくっそ美少年だなあおい!羨ましい!
「ところでさ、これから何すればいいの?」
すると彼は小さなメモパッドをポケットから出して、
〈Aは行かないといけない場所はないの?〉
と書いた。
綺麗な字だな…ってそうじゃなくて、どっか行かないといけなかったはず。
「えっと、友達と都のミドルタウンで集合約束してたと思う」
〈そんな遠い場所で集合は出来ないと思うけど〉
彼はまたメモパッドを使って文章を見せてきた。
えっ、都のミドルタウンってみんなが行く場所だと思ってたからそんな遠くないのかと!
「そうなのか…。どれくらい遠いの?」
〈2200キロくらいあるよ〉
う、うーん…。
どれくらい遠いかわからんけど、すごく遠いのはわかったぞ。
「なら、行くのやめようかなあ」
〈それはダメじゃん?〉
え、なんでだよ。
だってそんな大変だったら行かない方がいいはずじゃんかよー。
〈友達はどうなるの?〉
あ、そうだった、危ない危ない。私志緒くんに迷惑かけちゃうとこだった…。
いや迷惑どころの話じゃねぇわ!
大変なことになるとこだった!
「じゃあほんとどうしよう」
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霧朱(プロフ) - ゆーらさん» ありがとうございます!亀更新ですがよろしくお願いします! (2019年10月16日 20時) (レス) id: 89a866cb67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーら - 面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年10月15日 20時) (レス) id: 12f49532e7 (このIDを非表示/違反報告)
凛奈(プロフ) - 霧朱さん» ありがとうございます!!今すぐ送りますね!!……と言いたい所なのですが、ボード……が分かりません!(っω<`。)良ければ教えて頂きたいです。すみません、何度も質問して…… (2019年9月8日 19時) (レス) id: 225bb681ca (このIDを非表示/違反報告)
霧朱(プロフ) - 凛奈さん» 返信遅くなってすいません!イラストは、イラストのリンクみたいなのをボードのほうに貼ってくれればオッケーです。すいません、説明下手でm(_ _)m (2019年9月7日 20時) (レス) id: cf9602be53 (このIDを非表示/違反報告)
DAIYA ★(プロフ) - 無理しないで少しずつ更新してください!応援しています!q(*・ω・*)pファイト! (2019年7月25日 14時) (レス) id: ce092e2182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:percussions! x他2人 | 作成日時:2018年4月29日 16時