【募集企画】Re:birth【募集中】

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……結論から言うと、その手記に書かれていた“人間が持つ情報を書き換えられる存在がいる”というのは、真実だった。
少年Aの手記の内容が週刊誌で大々的に公開されると、自分も少年Aと同じ能力を持っているという人々が全国から十数人も集まった。
それ以外にも、少年Aに触発され、その能力を犯罪に利用する輩が、全国で急激に増えた。
その情報が他国に流れると、他国でも同じ能力を持つという人々が名乗りを上げた。

少年Aは、良くも悪くも日本を、世界を変えた。
あの事件がなければ、能力者……おっと、今はインターフェイサーと呼ばれているんだったか。彼らの存在が世間に知られる事はなかっただろう。
そして、今日からお前の職場となる高等情報犯罪捜査係が生まれる事もなかった。

今ではインターフェイサーについて研究がされて、彼らの能力を一般でも把握できるようになっているが……事件当時は大変だったんだぞ？ 日本中が混乱し、未知の能力を持つ者たちを恐れた。
かく言う俺も、当時は彼らが怖くて仕方なかった。……ははっ、あの頃はまだ、俺も若かったんだ。今じゃ怖いなんて思っていないよ。

……こんなもので充分か？ それにしても、配属初日だっていうのに随分気合いが入っているな。まさか今頃になってあの事件について聞かれるとは思わなかったよ。

少年Aは＿＿オオツワはまだ何処かで生きている。……ああ、オオツワっていうのは少年Aの本名だ。まあ、今は別の名前を名乗ってるんだろうがな。
“オオツワ ニナ”、それが当時の奴の名前で…………あっ、と、すまない。少し喋りすぎたな。これは一般には伏せられてる情報だから、あまり口外しないで貰えると助かる。

……っと、どうやら上に呼ばれてるみたいだ。また何処かで会ったら、その時は宜しくな。
それじゃあ、ここでの仕事、せいぜい頑張れよ。……長続きする事を祈ってる。

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