136話「聞きてえことが山ほどある」 ページ36
さつきAちゃん。突然ごめんね
さつき青峰くんと知り合いだったりする?
お風呂上がり。少し落ち着いて、せつなさんから貰った瓶牛乳を飲んでいた時だった。
さつきちゃんからの連絡に驚きながらも返信する。
Aうん。知り合いだよ
既読はすぐに着いた。
さつきえ!!!!
さつきなんかね青峰くんがAちゃんのこと気にしてるから
さつきだか
さつきオイ。山ほど聞きたいことあるって言っただろ。
突然文が途切れたかと思えばさつきちゃんとは思えない言葉がトークに並ぶ。
さつき明日、何がなんでも話聞くからな。あとこれ俺のやつ。登録しとけよ
追加で送られてきたのは青峰大輝と示されたアカウント。どうやら友達追加をしろということらしい。自由だなと思いつつも登録する。すると一瞬でスタンプが向こうから送られてきた。
さつきやっと戻ってきた!!好き勝手してサイテー!!
さつき本当にごめんね。今日忙しかったのに
A大丈夫だよ
さつきちゃんこそお疲れ様!
さつきうん!ゆっくり休んでね。今度はコート以外でAちゃんと遊びたいな!おやすみなさい
羊が寝ている可愛いスタンプが送られてきて、さつきちゃんとのトークは終了した。試合のことには触れないようにするあたり、優しさを感じる。気にしなくてもいいんだけれど。
青峰明日はどうなんだよ
こっちは素っ気ない文面だった。さつきちゃんとは大違いだけど、私はこっちの方が返信しやすかった。
要件のない会話をするのは、あまり慣れていないから。
A部活オフだから放課後ならいいよ
青峰そういえば学校あったな
青峰めんどくせー
A気持ちはわかるけど、サボる気はないかな
青峰真面目かよ
お前見た目バカっぽいからサボるかと思ってたわ
何故みんな、私のことをバカ扱いするのか。
Aま、見た目も中身も馬鹿っぽい青峰くんとは違うんで、私
青峰は?喧嘩売ってんのか
Aこの間の模試満点だけど、証拠見る?
こうして、青峰くんと約束をして、一日が終わった。
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作者名:白咲ナナ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2023年10月22日 1時