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第4話:血 ページ5

A)…何だよ…しつこいな…

男は笑いながらずっと追いかけてくる。
いい加減、私の体力も限界だった。

すると…

グサッ…

後ろから鈍い音がした。
この音は間違いなく…

A)血…

刺された音だった。
こぼれ落ちる血の音がやけに耳につく。

??)止まりなよ。

??)動けば斬る…

男の人の声。
目の前には昼間見た浅葱色の羽織を着た人たち。
その浅葱色の羽織は今は真っ赤に染まっていた。

A)……赤…

凛として見えた背中。
その背中は凶器である。
刀を向けて佇む男。

その目に「殺す」ことへの躊躇いなどないのだろう…

??)運のない子。今すぐにでも斬っちゃおうか。

少し冗談混じりの声。

??)…それは俺たちが決めることだ。

低い男の声は普通の人なら身を震わすのだろう。
しかし、なぜだか私はその恐怖を感じなかった。
ただただ目の前の赤に気をとられていた。

??)これの処分は山崎に任せておきます。

??)あぁ、頼んだ。

月明かりでよく顔が見える…
強く見据える瞳。

それは私の瞳を捉えて逃がさなかった。


??)…本当に運のない子…


向けられた刀には殺気すら感じる。

??)…屯所まで来てもらう…


強い口調で言い放った言葉は否定することを許さなかった。

第5話:新選組→←第3話:迷子



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斎藤ようこちゃん(プロフ) - ご無沙汰です。悲しいですね。続き気になります。 (2015年4月9日 3時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 悲しい過去ですね。幸せになって欲しいです。 (2015年1月26日 2時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 良かったです。 (2015年1月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» むちゃくちゃ元気ですよ笑 そちらも元気そうで良かったです( ´ ω ` ) (2015年1月25日 22時) (レス) id: 44f0ddf406 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 元気そうで良かったです。 (2015年1月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ビビ | 作者ホームページ:http://nekomoti  
作成日時:2014年5月22日 3時

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