第27話:誰を ページ28
A)あぁあ。泣かせちゃった。でも、本当のことを言ってるだけだよ。
千鶴)なっ…で…
A)何でって?私が地方の鬼のことを知らないとでも思ってた?全部全部知ってるよ。あぁ…でも、兄が誰かを憎んで生きてるなんてこと知ってるのがおかしいのか。
千鶴)……
A)教えてあげようか?理由。
千鶴)別にっ…
A)聞きたくないって?ふふっ、嘘はいけないよ。
千鶴)っ…
A)君の兄の名前は薫。雪村薫。君の双子のお兄さん。
千鶴)…薫…
A)そう。少しは覚えてるでしょ?あぁ、でも今は南雲薫だったかな。
千鶴)南雲…?南雲薫…?
A)あぁ…覚えがあるんだね。それとも、会ったとか?
千鶴)あの人は女の子じゃ…
A)余計なこと言っちゃったかな。まぁいいや。兄だよ、君の。
千鶴)あの人が兄…そんなっ!!
A)信じるか信じないかは勝手にしなよ。でも、覚えてるんなら否定しちゃ駄目だよ。それは君の兄の存在を否定することになるんだから。
千鶴)どうして貴方が全てを知った風に喋るんですか!?
A)それを今から説明するんじゃない。焦らないでよ。
私が焦らせてるんだけどね。
A)南雲薫はね、雪村家が滅びてずっと南雲家で暮らしてきた。虐げられながらね。
千鶴)虐げ…?どうして…
A)女鬼じゃなかったからだよ。純血の女鬼、それは貴重とされる者。南雲家は女鬼だと思ってあの日薫を拐ったんだよ。
千鶴)あの日…?
A)分かってるでしょ?雪村家が滅んだ日だよ。
千鶴)……村が滅んだ日…
A)そう、あの日南雲家は君と薫を間違えたんだよ。物としか思ってないふざけた鬼の人達はね…
千鶴)そんな…
A)さぁ、薫は一体誰を憎んで、恨んでるんだろうね…そして私はどうしてこんなことを知ってるんだろうね?
その答えはすぐ目の前にあるよ。
分からないことなんて一つもないんだから…
65人がお気に入り
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - ご無沙汰です。悲しいですね。続き気になります。 (2015年4月9日 3時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 悲しい過去ですね。幸せになって欲しいです。 (2015年1月26日 2時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 良かったです。 (2015年1月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» むちゃくちゃ元気ですよ笑 そちらも元気そうで良かったです( ´ ω ` ) (2015年1月25日 22時) (レス) id: 44f0ddf406 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 元気そうで良かったです。 (2015年1月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ビビ | 作者ホームページ:http://nekomoti
作成日時:2014年5月22日 3時