第29話:昔の記憶 ページ30
千鶴)私は…やっぱり此処にいたいです…
A)!!……へぇ…それは本心なの?
千鶴)少しだけ故郷のことを思い出せました。薫のことも…
さっきまであんなに泣いたり、拒絶したりしてたのに。
千鶴)でも、私は人間として暮らしてきました。人間と共に。その事実は変わりません。
A)確かにね…
千鶴)確かに憎いかも知れない、嘘をついてるかもしれない。薫に憎まれるのも当然のことです。
A)うん…
千鶴)それでも…今は此処が私の一番大切な場所だから…此処のみんなは私を拒絶しなかった、居ても良いって、仲間だっていってくれたから。
A)……
千鶴)だから私は此処に居ます。
A)…家族を、仲間を殺されても、兄に恨まれても、命を狙われても、そう思うんだね…
千鶴)はい。
一時期揺らいだ心はそのまま壊れることを知らずに…
A)そっか。
私の思うようにはいかなかった。
初めてかもしれない、こんなの。
A)君の出した答えなら何も言わないよ。その代わり、君の身に何が起きても知らないよ。
千鶴)望むところです。
あぁ、その瞳はとても似ている。
向けないでよ、そんな瞳。
A)……そう。
そう言って私は部屋を出た。
あぁ、嫌になる…
A)薫、どうするの…
薫)決まってるでしょ、俺はあいつの不幸を願ってるんだから…
A)だよね。やっと見つけたんだもんね。
薫)うん。…それじゃあ帰るね。ちゃんと帰ってきてよね、待ってるんだから。
A)分かってるよ。
薫)…じゃあね、姉さん…
そう言うと薫は消えた。
A)…薫、その気持ち本物だよね…
昔の思い出、全部壊したいんだよね…
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - ご無沙汰です。悲しいですね。続き気になります。 (2015年4月9日 3時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 悲しい過去ですね。幸せになって欲しいです。 (2015年1月26日 2時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 良かったです。 (2015年1月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» むちゃくちゃ元気ですよ笑 そちらも元気そうで良かったです( ´ ω ` ) (2015年1月25日 22時) (レス) id: 44f0ddf406 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 元気そうで良かったです。 (2015年1月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ビビ | 作者ホームページ:http://nekomoti
作成日時:2014年5月22日 3時