三十八部屋 ページ38
「らしく……ないな………」
部屋に戻ったAはそんな事を呟いた。
寝台へ倒れ込み、目を閉じると意識はすぐに泥沼に浸かるように沈んで行った。
翌日の朝に訪ねてくる迷惑な御客をどうにかするために。
………………………………………………………
「……………ん」
翌朝、Aは自然に目が覚めた。
ノソリと、Aは体を起こした。
あくびをすると寝台から降りた。
義足がすこし軋んだ。
しかし、それも毎朝のことで、Aは普通に立ち上がる。
向かったのは洗面所。
いつもの様に身支度を整え、歯磨き、寝癖の直しを終わらせる。
寝間着を脱ぎ、数多くあるスーツの中から一枚を選ぶ。
「ん…少しキツいな………」
絞めたネクタイを少し緩めた。
と、その時、部屋にノックの音が響く。
Aが扉を開けるとその少し低い目線に真昼がいた…
Aはいつもの笑顔で対応した。
「おはよう。どうかしたのかな?」
真「お、おはようございます!
あの…!朝ごはんの用意で……」
「あぁ、そうか…
それにしても、真昼くんは早起きなんだね…
うん、用意はしてくれていい。
俺は少し玄関で御客さんをお出迎えしなきゃいけなくてね。
少し…いや、かなり騒がしくなるかもしれないけど、決してこちらには近づかないようにもう一度言っておくよ。」
真「わかりました!」
そう元気よく返事した真昼の頭をAは一撫でしたところで、元気のチャイムが鳴り響いた。
「もう着いたのか………」
顔を歪めたAに真昼は例の御客さんとはどんな人なんだろうと、不安になった。
「それじゃあ、よろしくね。」
その後のあの笑顔が余計に真昼を心配にさせる。
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レイ - とても面白かったです！更新待ってます！ (2021年1月9日 0時) (
レス) id: 7c5d211aab (このIDを非表示/違反報告)
黒猫のコトリ(プロフ) - 更新待ってます (2017年4月16日 16時) (レス) id: e339c6d734 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - めっちゃおもろいです！更新ずっと待ってます！！！！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: 8ee6488718 (このIDを非表示/違反報告)
NANA - 面白かったです！何だか自分の小説ヤバくなってきたかも！ (2016年10月5日 17時) (レス) id: 01728ef3b7 (このIDを非表示/違反報告)
#悠(プロフ) - 修羅場るwwwそんな使い方がww この作品大好きです！これからも楽しみにしていますね！(・∀･)ﾉｼ (2016年9月18日 17時) (レス) id: aed4713ca9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はしぇべなら | 作成日時：2016年8月16日 3時
