【うたプリ】短編 書いてみたかったんです

Up-Down-Up！【音也】 ページ8

「シュチュエーション作戦ってどうや？ 」


ヴァンって、こう思い付きが凄いよな！って思う。俺には無い発想だから、凄く刺激を受ける。


「 Aちゃんが、おる事やし告白のシュチュエーションっちゅうのを作れば歌詞にも、よりリアリティが生まれて考えやす〜なるっちゅう〜訳や 」

「 そうだね。それも一理あるかもね。やってみる価値はあると思うよ 」


藍先輩が頷いてる。


「 女の子から告白されたい！ワイやったら、キュンキュンするわぁ〜。っつ〜セリフあるんや！Aちゃん！一つ頼むわ 」

「 えっ？待っ、って！それって！ちょっ、演技した事ないし！ 」


ポンポンと肩を叩かれたAが、首を左右に振りながらプルプル震えてる。
そうだよな。俺だってAが、冗談でも告白してる姿見たくない。


「 心配せんでも、相手は音ちゃんやから気楽にな 〜」

「お、 俺！？ 」
「 は、はい！？ 」

俺とAの声がピッタリ重なった。


「 Aちゃん、そんな怒らんで？上目遣いで睨まれても可愛いだけやから 」


本気で怒っちゃってるなぁ。
でも、Aがこんなに近くにいるのって久しぶりかも。初めて会った時は、怒らせちゃったけど笑ってくれた時「 こんな風に笑うんだ。可愛いな 」って思った。「 他の誰か 」の事が好きなんだろうな。って思うと、ギュッと胸が締め付けられるって気が付いたのいつだったっけ？

「 音也、ボーっとしないで。A、拒否権ないからね。早く・・・ 」

チラチラ見つめてたかと思うと、真っ赤になって目を合わせてくれない。

「え、あの、あーあーっ！もう！！！なんで・・・はぁ・・・。音也・・・あの・・・あ、、あんたのこと好きってことわかっとぉ？ ・・・」

ふぇっ、、えっ、なに！？？えっ！？
俺も真っ赤になってるんだと思う。


「 ワイが言われたいくらいやゎ！ 藍ちゃん、ワイら邪魔やから行くで 」

「 そうだね 」

藍先輩達が部屋を出て、凄く静かに感じる。頭と心が追い付いていかない。けど、俺がそう思うならきっと間違ってない！！

「 A、抱きしめてもいい？ 」

そう聞いたけど、もう抱きしめちゃってた。

「 A、こっち向いてよ。ちゃんと目を見て？ね？ 」

Aは、俺が思ってたより小さくてあったかい。

「 この曲ライブで歌う時、絶対来て！！今、俺！すっごく良い歌詞作れる！ね？」

「 音也・・・ね？って言って覗き込むのなし！」

「 えっ？なんで？ 」

「結構・・・好きだから 」

「 じゃあ、沢山しよっと！今、すっごくすっごく嬉しい！！ A、大好き！！ 」

END

甘いkissを君に(藍ちゃん)バレンタイン2020→←Up-Down-Up！【音也】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す