９５：記憶 陸 ページ45
ーdrkn sideー
オレがアイツに出会ったのは
小学三年生の夏の事だった
不良なんて当たり前にわんさか居て
絡まれてるところを
助けてもらった
圧倒的に強いアイツに
無意識にも、惹かれてしまった
『……なにしてんの
座っててもなんにもなんないよ』
「あ…えっと」
冷たいヤツだと思ったけど
でもそれ以上に
『！ ほら、怪我してる！
見せろ、手当するから』
" 優しかった "
『オマエ、名前は？』
「龍宮寺、堅」
『オレは柊 A。ね？』
付き合うにつれ
同じ小学校であることも分かり
接点が段々と多くなっていく
最初は
Aの強さに憧れて
弟子入りしてさせてもらおうと思っててさ
弟子入りは無理だけど
喧嘩くらいなら教えてやれるって
Aの隣には必ず
オレがいるようになった
小学校五年生になる頃には
背中を預けられるほど、仲良く
そして互いに強くなっていった
『……マイ、キー？』
「そ、オレの新しいダチ」
「オマエ…どっかで……」
『「……道場？」』
マイキーとAが
同じ道場に通ってんのは
流石にビックリしたけど
いつまで経っても
どれだけ仲間が増えても
オレの一番のダチは変わらない
『このタトゥー、イイネ』
「やっぱAなら分かってくれると思ってたわ」
オレの事を一番
理解してくれるように
「マイキーと喧嘩したんだろ、ほら。
憂さ晴らしにゲームしようぜ？A」
『さすがドラケンじゃん。
手加減しねぇから覚悟しろよ』
オレもオマエのこと
一番分かってると思ってた
Aの兄さんが死んだ時も
マイキーの前で泣かなかったから
「……無理して笑ってんじゃねぇよ」
『でも " 真一郎兄さん " が、泣くなって言うから』
だから
真一郎君の面影を
兄さんの面影と重ねてるのもすぐ分かって
オレはただ何も言わず
その言葉に触れることも無く
「オレの前では泣いていいから
そのままのオマエでいいから」
『ドラケン……俺、オレ…嫌だよぉ……』
助けてもらった
だから
助けようとした
" そのままのオマエでいいから " なんて
自分の言葉に責任を持たず
背負うものが多すぎたオマエの荷物を
一緒にもってやることも無く
ただ隣で慰めるだけ
優越感に浸っていたんだ
オレだけは
オマエを助けられるって
俺が一番
コイツのこと分かってるって
『これからも、一緒にいてくれる？』
「絶対離れねぇよ、バカヤロウ」
真一郎君が死ぬまでは、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1508人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鳳夏 - なんかすごいことになっちゃった😫主人公君天竺に行っちゃうんだ😲更新頑張ってください！応援しています🎌 (2021年10月3日 20時) (
レス) @page50 id: 1af6bcdd02 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 天竺編めっちゃ楽しみです！！ (2021年10月3日 8時) (レス) @page50 id: 0340ae7b1d (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ、そういうことなの。もしかして今後天竺の話になると最悪展開になるんじゃ…主人公とマイキー達の間にまた…😭 (2021年10月3日 2時) (レス) @page50 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
stgy - 1話1話､涙が止まんない… (2021年10月2日 19時) (レス) @page46 id: 05b8f4c815 (このIDを非表示/違反報告)
ソウカ(プロフ) - めっちゃ大好きです！！！ (2021年10月2日 12時) (レス) @page43 id: e5218f93f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まんじゅうLv99 | 作成日時：2021年9月20日 9時
