６６：救世主 ページ16
ー武道 sideー
口も手も出せない状況
藁にもすがる思いで、A君を見れば
彼は一昨日とは打って変わって
八戒をジッと見つめていた
その真剣で真っ直ぐな目は
どこか頼りがいさえ感じられる
今日に向けて、千冬と俺は作戦を練ってきたんだ
A君にこれ以上、無理はさせられない
「言い訳するつもりはねぇ、煮るなり焼くなり好きにしろ。
奴と兄弟である時点で、その覚悟はしている
だから総長！！」
八戒は床に膝を着いて
総長を、マイキー君をしっかりと見た
「東京卍會、弐番隊副隊長 柴八戒
本日を持って東卍を辞めさせていただきます」
「……それでいいのか？」
千冬の言葉が脳裏に浮かぶ
"「いいか、Aさんのマネをしろ」"
"「ま、マネ？」"
冷静な判断が必要とされる状況こそ
彼はみんなに落ち着きと、本来ある自分を出すために
よく突拍子も無いことを話していた
つまり、
" この場を、和ませる！！ "
「ちょっと待ったァァ！！
……異議、有りです」
千冬を見れば
親指をビッと立てて
大丈夫と言うように笑った
「マイキー君、一旦落ち着いて考えましょう！
これでも食べて！！」
マイキー君の好物どら焼きを差し出すと
いらね、と一蹴りされて投げられた
……投げられた！？
しかも邪魔、と凄まれて
ドラケン君にも怒られる始末
プランA、失敗！！
次はプランBだと
千冬に渡されたメモを見る
"気合い"
……なるほど嘘だろ？
また千冬に目を配れば
親指をビッと立てられる
そうだ、こいつもバカだった
俺、頑張ったのに
A君俺にはもう無理です！！
やって行ける自信がねぇ！！
こんなんで八戒は止められねぇし
このままじゃ抗争になっちまいそうだし
どうするべきか、
「はぁ…どうする、マイキー」
「弐番隊のことだ、三ツ谷が決めろ」
カツカツと靴の音を立てて
三ツ谷君は八戒の前に出る
「ゴメン、タカちゃん。もう決めた事なんだ」
「そんな顔すんな八戒……分かってっから」
泣きそうな顔で
覚悟を決め、立ち上がる八戒
「お世話になりました！！」
どうしよう…このままじゃマジでヤバい
またなんも変えれねぇのか、オレは……
「は？何言ってんだ？オレは認めねぇよ」
「え？」
振り返った三ツ谷君は
何故か笑っていて
「大寿に会わせろ！」
その一言に
マイキー君は眉を顰める
「何言ってんだ、認めるわけねぇだろ。
また黒龍に……」
『……総長』
彼の、出番だ
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鳳夏 - なんかすごいことになっちゃった😫主人公君天竺に行っちゃうんだ😲更新頑張ってください！応援しています🎌 (2021年10月3日 20時) (
レス) @page50 id: 1af6bcdd02 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 天竺編めっちゃ楽しみです！！ (2021年10月3日 8時) (レス) @page50 id: 0340ae7b1d (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ、そういうことなの。もしかして今後天竺の話になると最悪展開になるんじゃ…主人公とマイキー達の間にまた…😭 (2021年10月3日 2時) (レス) @page50 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
stgy - 1話1話､涙が止まんない… (2021年10月2日 19時) (レス) @page46 id: 05b8f4c815 (このIDを非表示/違反報告)
ソウカ(プロフ) - めっちゃ大好きです！！！ (2021年10月2日 12時) (レス) @page43 id: e5218f93f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まんじゅうLv99 | 作成日時：2021年9月20日 9時
