６１：ままならないままで ページ11
ーYou sideー
花垣と千冬に呼ばれ
向かった先は変わらず武蔵神社
夕暮れ時という中途半端な時間だが
可愛い後輩の頼みなのでやむなし
「Aさん！」
「A君！！」
『はいはーい、A先輩ですよー』
俺を見つけた途端
二人は目を輝かせた
たまらなく可愛くて、抱きしめる
いつの間にか千冬は
" A君 " ではなく " Aさん "
と、呼ぶようになって
俺と並ぶくらい信頼されてる証拠だと
何故か場地が得意げに話していたのを思い出した
本当にそうならいいね
『んで、何用？』
「未来の事で、少し進展がありました」
千冬いるけど、いいわけ？
まぁ事前に話したのかもしれない
神妙な面で話す花垣の頭を
優しく撫でてやる
『おぉ、帰ったのね。
でもまた
やっぱり状況は変わらない……って？』
「むしろ酷くなってて、」
『なるほどねぇ』
随分と寒くなった空気
家を出る前に淹れた温かいココアを
ほんの少しだけ口に含んだ
甘すぎるけれど
考え事には丁度いい
「…未来に、A君は見当たりませんでした」
『……そっか』
「未来の一虎君が言うには、A君は
東京卍會の手によって殺されたって」
その言葉に動きを止める
ふと頭が痛くなった気がしたが
受け入れたくないという感情が
" ソレ " をなかったことにした
『はは、やりそー』
「なんでA君は、」
千冬と花垣が
俺の服の裾をギュッと掴む
千冬に関しては泣いてるし
本当、泣き虫だなぁ
「あんなこと、したんですか？」
あんなこと、ね
心当たりがありすぎて
何を指しているか分からない
黙って掴まれた服を
振り払いもせず、かと言って握りしめることも無く
ただ見つめるだけ
『未来の事はよく分かんねえけどさぁ、』
「……はい」
『結局俺は、何すればいいわけ？』
多少冷たく言ってしまった
どこか苛立ち始めているのも確か
でも、何故かは分からない
何故か胸の奥がムカムカして仕方ないのだ
「八戒は実の兄である大寿を殺します」
……八戒？大寿？
『誰それ』
「え！？同じ東京卍會の、弐番隊副隊長ですよ！？」
過去に戻れる
そんな重大なことを教えてもらったんだ
俺も一つ、言うて重大では無いけれど
教えてやろうと思う
『俺さ、記憶ないんだよね』
「……え？」
『誰かから聞いたかもしれないけど、一応俺も
_______________東京卍會、創設メンバーだから』
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鳳夏 - なんかすごいことになっちゃった😫主人公君天竺に行っちゃうんだ😲更新頑張ってください！応援しています🎌 (2021年10月3日 20時) (
レス) @page50 id: 1af6bcdd02 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 天竺編めっちゃ楽しみです！！ (2021年10月3日 8時) (レス) @page50 id: 0340ae7b1d (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ、そういうことなの。もしかして今後天竺の話になると最悪展開になるんじゃ…主人公とマイキー達の間にまた…😭 (2021年10月3日 2時) (レス) @page50 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
stgy - 1話1話､涙が止まんない… (2021年10月2日 19時) (レス) @page46 id: 05b8f4c815 (このIDを非表示/違反報告)
ソウカ(プロフ) - めっちゃ大好きです！！！ (2021年10月2日 12時) (レス) @page43 id: e5218f93f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まんじゅうLv99 | 作成日時：2021年9月20日 9時
