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記憶から消したりたいほどに聞き覚えのある声に振り向く。すると、奴はにっこりと貼り付けた笑みを私に見せた。




『(か、神威…!)』


「あり、アンタ…」

『(ーーーやばいバレた?!)』


「見たことない顔だね」




ヘラヘラと笑っている顔を今すぐにでも斬りたい。
…が、落ち着けA。今ここでこいつに斬りかかってもダメだ。お前なら冷静になれるはずだ。



『嫌だなァ……、かむ…、団長!とっくの昔から一緒に働いてたじゃないですか。しっかりと覚えておいてくださいよ』


「あァ、思い出せないけどいいや」


『いいのかよ!!』


「なんか言った?」


『いえ何も』




はははっ!と笑い飛ばせば、何とか誤魔化せたのか奴は「ま、どうでもいいけど」とまた薄気味悪い笑みを見せた。




『だ、団長には弱点ってあるんですか?』


「何いきなり」


『い、いえ…。第七師団の団長にも弱点ってものがあるのかなァと思いまして!』


「あるわけないだろ」




ーーーチッ…ないのかよ。

少しでも神威になんらかの弱点があれば倒す知識がまた一つ増えるのに。だけど、弱点を狙って倒すってのは少々気分が悪い。


様子見がてら、この戦艦で奴の行動パターンを図ろうと思う。神威がやってきた方へ行こうと足を向ければ、「……ふふ」と後ろから笑い声が聞こえてきた。




『……何笑ってんの』


「身なりを夜兎そっくりにしても、その今にも斬り殺しそうな瞳と性格は表にまる出しだなァと思って」


『は?』


「俺が気づいてないとでも思った?一度戦った人間は忘れないタイプなんだ。俺に負けたとはいえ、君もなかなか強かったからね。俺のこと忘れられずにまた来てくれるなんて。そういうところ好きだなァ…。

ーーーね、真選組一番隊副隊長さん…」




その挑発的な青い瞳に私の本能が牙を剥いた。
源外のじいさんに頼んで番傘に仕込んでもらっていた愛刀を抜くと、奴に向かって大きく振り下ろしていたのだった。




『お前は私が殺す!!!』




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はるの(プロフ) - 初めまして。私はアルハさんのファンでこの作品に出逢いましたが、アルハさんの文章は勿論のこと、美桜さんの文章も今では本当に大好きです!応援しています。 (2018年1月31日 21時) (レス) id: 05b331523c (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - 続きがすごく気になります!神威カッコイイ(≧ω≦)更新頑張ってください!!!応援しています! (2018年1月6日 23時) (レス) id: 0098927213 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - ことねなん25さん» そ、それは大変ですね!ことねなんさんがぐっすりお昼寝できるように更新頑張りますね!コメントありがとうございました!! (2017年10月6日 23時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
ことねなん25(プロフ) - 続きが気になって夜以外寝れません!頑張ってください! (2017年9月30日 17時) (レス) id: 32ede371d6 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - ぼおさん» コメントありがとうございます!遅めの更新となりますが、どうか楽しみになさっててください^^*更新頑張ります! (2017年9月29日 18時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルハ&美桜 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bfd3c0329e2/  
作成日時:2017年9月23日 6時

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