五十八話 質問タイムと行こうか ページ10
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「__本題に入る前に、先程の光景は忘れて欲しい。」
それ、真剣な顔で言うのか?という台詞を彼は言った。ここで首を縦に振っておかないと、何をされるかは分からないため、忘れられなさそうなその光景を忘れることにした。
「__それで、本題だったね」
『その前に、お一つお聞かせください。なぜ首領殿は、私を真っ先に売り飛ばす訳ではなくこのように話す場を設けたのでしょうか』
私には″百億″が掛けられている。敦の七十億よりも高く。
そう問うと、彼は笑った
「君に聞きたいことがあったんだよ。萩原君」
『聞きたいこと__ですか?』
嗚呼。そう言って彼は手を組み云った
「_君は、何者なんだい?」
『__先程申し上げた通り__』
「それは知っているよ。それ以外のことだ。」
森の目が、鋭くなった
『__群馬県生まれの、ただの学生です。それ以外の何者でもありません。ヨコハマには、家出として参りました』
「__そうかい。」
フッと笑みを浮かべ、森は面白いものを見るように彼女を見た。
「__じゃあ、ヨコハマに来る前から、君の異能力については知ってたのかい?」
『いえ、存じませんでした。抑、ヨコハマに来てから異能力について知りましたので』
「___では__」
″君の異能力は、本当に防御型の異能かい?″
その時、Aは首を傾げた
『ええ、そうです___けど』
「__うん。分かったよ。__」
『__私からも、いいですか?』
次は、私の番だ
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作者名:舞。 | 作成日時:2019年10月31日 21時