八十五話 ヴァルキュリーとは ページ37
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攻勢がここを離れる前、太宰と国木田と中島と社長が何かを話していた
『__?』
すぐに話は終わり、それぞれの場所へと散って行く。
なんだろうと思っていると、社長に呼ばれた
『なんでしょう』
「__剣が現れたと聞いた」
『__異能力名を唱えたら、剣が__』
「今は出るのか?」
『それがもう_』
「それと、咳が出たと聞いたが、肺を痛めた記憶はないのか」
『いえ__そんなことは__』
そう否定すると、福沢は悲しそうに顔を俯かせた
『_あ、あの!社長!』
『どうして、私を見ると悲しそうな顔をされるんですか?マフィアの首領殿も同じく__』
「__在る人と、酷使している」
「否、ほぼ同じなんだ」
「戦乙女と呼ばれた少女に」
『いくさ__おとめ___ヴァルキュリー……?』
ヴァルキュリー__北欧神話に出てくるヴァルキュリヤ 戦場で、生きる者と死ぬ者を定める女性
何故そう呼ばれた人が、私と似ているのだろうか
出てくる単語に疑問符を浮かべていると社長は顔を顰めた。矢張りかと呟き、腕を組みなおす
『そう云えば、社長。ここに来る前に刺客に襲われたと__』
まさかと手を取り、確認する
『__やられた』
そう呟き江戸川を見ると、彼の目線はモニターへと向いていた
「襲撃規模は何人だ」
モニターには、恩人であり、敵の____
『中原さん』
その途端、モニターは暗転した
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作者名:舞。 | 作成日時:2019年10月31日 21時