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百二十三話 聞きたかった声 ページ23

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人形を手に走っていた二人は、不意にあるものに目を止めた。



歩道の端の随所に設置された、顔の着いた卵のようなものに短い手足が着けられたような謎の物体オブジェ。



彼の視線がそれに向けられた、その時。



「余所見はオススメしないね、タイガーボーイ。ストケシア」


「ピンチはどこから来るか判らないよ」


ハッとした二人が顔を上げる。



二人が見たのは、瓦礫の上に乗り上げ不安定な状態で停止した巨大な車。



その形態に覚えがあったAは叫んだ。





『燃料輸送車!』



大当たり(ジャックポット)





________カチッ。





トゥエインの手元で軽い音が鳴った。



次の瞬間、二人の目の前で燃料輸送車は大爆発を起こした。


Aが咄嗟に異能力名を叫んだ


『異能力__!!!″月に吠える″!!!』




「標的の両脚部を破壊。移動を封じました」



「終わりだね」





トゥエインは双眼鏡を下ろすと、惜しそうな表情で呟いた。





「君達は間違いなく『トゥエイン大活躍日記』最大の好敵手だったよ」





彼にとって、最高の賛辞を口にする。



彼らは、気付いていない。



彼女の異能力について___




「__あれ___無事?」


敦はもう、ダメなんじゃないかと錯覚していた
ハッとしてAの方を向くと、微かに微笑んでいた


『私の異能力は、他の人にも使える』



「___すごいじゃないか。Aちゃん」



そして聞きたかった声が、確かに聞こえた




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舞。(プロフ) - 心さん» ありがとうございます〜!!!更新頑張ります! (2019年11月17日 22時) (レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年11月17日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞。 | 作成日時:2019年11月12日 15時

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