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百二十二話 助け ページ22

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先程の光景が瞼に焼き付いて離れない。



あの地獄を終わらせることが出来る唯一の人の元へ向かう二人が軽く車を飛び越えた時。



彼の目が捉えたのは、階段の傾斜で勝手に動く乳母車。



其処に乗った赤ん坊は泣き声を上げている。
そして、階段の下には、大きな地面の裂け目。



落ちたら一溜りもない。
二人は即座に其方に走り出した。




トゥエインのスコープが、敦の背中を捉える。





「いただき!」





そう叫んだトゥエインは、トムが憑依した弾丸を放った。


弾丸が放たれた、刹那。



スコープから、標的の姿が消え去った。



敦の腕が乳母車を捕え、落下を防ぐ。





「なっ……」



「消えた……!?」





驚愕するトゥエインとトムを他所に、敦はベビーカーを抱えて着地した。



先程まで泣いていた赤ん坊は突然のことにキョトンとしている

其処にポートマフィアの特殊部隊、黒蜥蜴の一員である立原道造が現れた。
騒ぎの鎮圧を図るため動いていた彼は、二人を見て目を見開く。





「!てめえらは……!」





彼の姿を目に映した敦は、一切の迷いもなく即座に乳母車を彼に渡す。






「済みません!この子頼みます!」



「はぁ!?」





敦は立原の返事は聞かず彼に背を向け、人形を手に走り出した。
その時Aは申し訳なさそうな顔をして立原を横目で見ていた気がした




「待て、クソ探偵社!!」





立原が二人の背に向かって怒鳴る。



その声に驚いた赤ん坊が、再び火のついたように泣き出した。




「お、お前に云ったんじゃ無えよ!」


立原は驚き、赤ん坊をあやし始めた。


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舞。(プロフ) - 心さん» ありがとうございます〜!!!更新頑張ります! (2019年11月17日 22時) (レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年11月17日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞。 | 作成日時:2019年11月12日 15時

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