百十六話 マフィア ページ16
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敦とAは横浜上空に居た。
彼方此方から煙が上がる街を見て険しい顔をする。
二人は自分がすべき事を明確に理解していた。
街が破壊され尽くす前に、太宰に人形を届ける。
この異能を止められるのは、彼だけだ。
普段の上司を思い起こして彼の現在地を予測し、敦は目的地を定めた。
彼が手に掴んだ布袋の中の人形がケタケタと嗤う。
「嗤うな！無謀は承知だ！」
人形を怒鳴りつけた敦は、不意に目を見開いた。
その敦を見て、Aもそちらの方を向く
彼の視線の先には、沢山の黒服の人間。
其処では、ポートマフィアの五大幹部の一角である中原中也が声を張り上げて指揮を執っていた。
「交通網を死守しろ！襲ってくる奴は撃て！」
目を凝らすと、以前探偵社を襲撃してきた黒蜥蜴の人間も騒ぎの鎮圧に力を尽くしている。
「此の侭だとうちが商売する場所まで灰になっちまう！首領の指示だ、死ぬ気で守れ！」
『……なか、はらさん＿＿』
違う。商売する場所を守ってるんじゃない。
あの人達は、ヨコハマを守ろうとしている
それなのに私は＿＿＿＿
自分の無力さに何度も己を恨む。こういう時のあの子なら、きっと手を差し伸べてあげれるのに
どうして、彼女は＿＿＿
機材に囲まれたとある個室で、朱色の髪の青年が楽しげに口笛を吹いた。
「ふっふふー！このトゥエイン様にかかれば、落下中の
弾けるような笑顔を浮かべ、モニターを覗き込む青年──マーク・トゥエイン 異能力『ハック・フィン＆トム・ソーヤ』
彼はモニターに映る白髪の少年と黒髪の少女にニッ、と笑った。
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舞。(プロフ) - 心さん» ありがとうございます〜！！！更新頑張ります！ (2019年11月17日 22時) (
レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年11月17日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞。 | 作成日時：2019年11月12日 15時
