6子 ページ7
・
「でも、さっきそとにでちゃあかんって……」
『それは私がいない時。私が付いてたら公園とか行ってもいいよ。行きたければ私に言って！』
本当はあまり外には出たくないが、これも仕方ない。子供達も外に出ないとわからない事だらけで済ますのも、今後の事に影響してよろしくなさそうだし。
取り敢えずグルッペン君とトントン君…長いな、グル君とトン君に留守番しててもらおう。
『グル君とトン君』
「…？なんや、そのよびかた」
『名前、長いかなって思って。わかりやすいと思うけど…わかりづらい？』
「ううん、うれしい！で、なぁに？」
『今日はシャオ君と一緒に服買いに行ってくるから、2人にはお留守番頼みたいんだけど…できる？』
2人は顔を見合わせてちょっと悩んだ末、コクリと頷いた。
『ありがと。…そうだ、ここに本とかクッキーとかあるから、好きにしてていいよ。でも散らかすのはやめてね。わかった？』
「「うん！」」
『よし、いい子』
ワシワシと頭を撫でてやる。どこか嫌そうにもしていたが、嬉しそうでもあった。…天使だね。
『それじゃシャオ君、行こっか』
「おん！」
シャオ君と手を繋ぎ、スラム街を出て城下町へ行く。距離はそこまでないため楽だが、スラム街の方向から来たと目をつけられる事はなくもない。厄介なんだよね、そういうの。やめてほしいわ。
『ん〜…2人の服のサイズ聞いとくべきだったなぁ……』
こちらA。シャオ君の服を選び終わり、絶賛グル君とトン君2人の服を選び中です。服のサイズがわからなくて困ってます。てか男の子ってすぐデカくなるよね、あれ何なんだろう。
シャオ君は今後切れるようにと、今より2回りくらい大きい服を選んだ。因みに黄色いパーカーです。
『シャオ君より大きかったしね…シャオ君の一個上のサイズにしとく…いや、男の子何処まで成長するかわかんないしなぁ…うーん、難しい』
「ねぇちゃんまだ〜？」
『もうちょっと待って〜！！』
ヤバい、シャオ君ほっといたらどっか行きそう。早く決めちゃわないと。
そこで偶然手に取ったのは、何処かのお偉いさんを真似たような服が２つ。私は冷や汗がドッと出た。
手に取っちゃった…いや、でもこれは私が無理……でも時間ないし………
『ッあぁ、もう！！！』
仕方なく手に取ったやつをレジに持っていき、買ってしまった。シャオ君に落ち込んだ所を見られたが、シャオ君は特に気にしてない様子だった。
…大丈夫だよね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鴻 瞳花(プロフ) - みずちゃんd！が読めるとは。（私ですおとはです。） (2019年9月8日 16時) (
レス) id: 5853a51538 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - お久ぶりです。めっちゃ主役達可愛いっす…控えめに言って好き(直球)これからも頑張って下さい！ (2019年9月5日 21時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - kanaさん» 有り難うございます！！ (2019年8月20日 23時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
kana - ヤバイ、テラかわゆす...この作品最高です！更新頑張ってください！！ (2019年8月20日 19時) (レス) id: 7be75db551 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - 夜白(ﾔｼﾛ)さん» ありがとうございます！神だなんて…めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年8月20日 9時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
