4子 ページ5
・
「……ぇ………ね………ちゃ…………」
『…ん〜？』
「ねぇちゃん！あさ！！」
可愛い可愛いショタボの声が耳元で聞こえて起きると、私の腕の力のせいで潰れかけたシャオロン君がそこに居た。
…可愛いなぁ。ショタってこんなに可愛いんだ。
「ねぇちゃんいたい！はなして！！」
『…あ、ごめんね』
シャオロン君から手を離し、むくりと起き上がる。シャオロン君はそそくさと離れていった。やめて傷付く。
「ねぇちゃんちからつよい！！」
『ごめんね。朝ご飯作るから待ってて』
「はぁい」
そう伝えて私はキッチンに向かう。シャオロン君はどこかへ行ったけど、まぁ外には出ないだろうから大丈夫でしょ。
トントン、と野菜を切っていた時だった。
リビングの方から何やら叫び声が聞こえた。でも男の子の声。あ、あの子達起きたのかな。
そうのんびり考えながら取り敢えず朝ご飯を完成させる。
完全したやつをどんどんテーブルの上に並べ、全部出来るとシャオロン君が寄ってきた。
「ええにおい！ほら、ふたりもきてぇな！！」
どうやら呼んでくれてるみたいだ。でも、寄ってくる気配はない。…仕方ない、私も向かうか。
私がリビングへ向かうと、シャオロン君も後ろからついて来た。
…やっぱり。
昨日拾った2人は、リビングのソファには座っていなくて、隅っこで肩を寄せ合っていた。そしてこちらを睨んでくる。
私は静かに近づき、目の前に行って手を伸ばす。
『…大丈夫、大丈夫だよ』
まぁ信じられないだろうけどね。
私が伸ばした手は、金髪の子によって払われた。…かなり痛い。てか心も痛い。
「だ、だれや………？」
「いやや………もういたいのいや……………ごめんなさい……………」
…この子らはどんな事をされて来たんだろう。可哀想に。
私は2人の反応を無視して、思いっきり抱きついた。すると2人は突然泣き始めて、私にしがみついて来た。子供はやっぱり素直だね。
『よしよし、今までよく耐えたね。もう痛くないよ』
「…………ほ、ほんまぁ？」
『うん、ほんま』
「おれ、わるいことした……ごめんなさい………」
『謝らなくていいよ。いい子いい子』
2人をよしよししていると、後ろからシャオロン君が突撃してきて、私の背骨が折れそうになった。いや折れないけどね。
「ねぇちゃんおなかすいた！ごはん！！」
シャオロン君のお腹の虫が疼いた。
『そうだね。ほら、一緒にご飯食べよ？』
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鴻 瞳花(プロフ) - みずちゃんd！が読めるとは。（私ですおとはです。） (2019年9月8日 16時) (
レス) id: 5853a51538 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - お久ぶりです。めっちゃ主役達可愛いっす…控えめに言って好き(直球)これからも頑張って下さい！ (2019年9月5日 21時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - kanaさん» 有り難うございます！！ (2019年8月20日 23時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
kana - ヤバイ、テラかわゆす...この作品最高です！更新頑張ってください！！ (2019年8月20日 19時) (レス) id: 7be75db551 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - 夜白(ﾔｼﾛ)さん» ありがとうございます！神だなんて…めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年8月20日 9時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
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