2子 ページ3
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『取り敢えずうち行こ。もう黄昏時だしね』
「おん！…あ、まって。そこにもだれかおるで」
と言って指差した場所は、噴水のすぐそばの家だった。どうやら空き家っぽく、人の気配も薄い。誰かいるのは間違いなさそうだな。
『有難う。ちょっと待ってて。すぐ戻るから』
黄色い少年にそう言うと、彼はせわしなく横に首を振る。
「いやや！おれもいく！！」
もう何を言っても聞かない駄々っ子のようになってしまったので、仕方なくつれて行くことにした。手を繋ぐ…のは逸れそうで不安なので、抱っこしてあげた。
その家の前に立ち止まり、コンコンとノックする。もちろん反応はなし。遠慮なくズカズカ入るか。
黄色い少年を抱き抱えて扉を開ける。
『誰か居ますかぁ…』
これにも反応はない。でも微かに、誰かの寝息が聞こえる。自分の耳を頼りに、埃の被った家の中を歩く。
『此処かな？』
「ぽいな。おい、おきろー！」
『あ、こら！勝手に捲ったら…！！』
黄色い少年が布団？を捲ると、金髪の少年と黒髪の少年が寄り添って寝ていた。まさか2人いるとは。これ3人持って帰れるか？？まぁ連れて帰るけど。
『寝てるから静かに、ね？』
「…はーい。なぁおばさん。こいつらもつれてかえるん？」
『まぁ、怪我してるし、手当てしてあげなきゃ。ここ空き家だし、帰る所なければそのまま一緒に住もうかな、なんて』
そう言うと黄色い少年は目を輝かせた。
「おれ、ともだちなりたい！」
『きっとなれるよ。ちょっと手伝ってくれる？』
「うん！！」
私は2人を抱き抱えて、黄色い少年には逸れないようにタオルを、私の腕に括り彼がそれを持ってもらうようにしてもらった。
てか2人とも軽すぎ…見た感じ5歳くらいだろうか。黄色い少年は3、4歳くらいかな？5歳にしてもここまで軽いか？起きたら沢山ご飯あげよ。
『よし、帰ろっか』
「もうそとまっくらや…」
『あ、私のポッケにライトあるからそれ使いなよ』
「ほんまや。かしてな！」
『いいえ、どうぞ』
小さな光を頼りに、スラム街へと帰った。
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鴻 瞳花(プロフ) - みずちゃんd！が読めるとは。（私ですおとはです。） (2019年9月8日 16時) (
レス) id: 5853a51538 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - お久ぶりです。めっちゃ主役達可愛いっす…控えめに言って好き(直球)これからも頑張って下さい！ (2019年9月5日 21時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - kanaさん» 有り難うございます！！ (2019年8月20日 23時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
kana - ヤバイ、テラかわゆす...この作品最高です！更新頑張ってください！！ (2019年8月20日 19時) (レス) id: 7be75db551 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - 夜白(ﾔｼﾛ)さん» ありがとうございます！神だなんて…めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年8月20日 9時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
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