※※※ ページ12
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「Aは充分頑張ってるよ。大丈夫」
そう言って訓練の終わりにいつも慰めてくれた彼。私は彼のことが大好き。彼も私のことが大好き…だと思う。
私は軍の中の唯一の女性兵士だった。小さい頃から木登りや川渡りが好きで、身体を動かすのが好きだった。
そんな私を見て、母は国の軍に入る事を勧めた。父の花屋を受け継ぐつもりでいたが、どうやら性に合わないらしく、結局軍に入る事にした。
軍に入ってからは、地獄のような生活だった。
腹筋100回、背筋同じく100回、更に5kmランニング10周等……
女の私には苦痛でしかなかった。勿論男の体力に追いつけるわけもなく、月に一度にくるあいつのせいで色々乱れたりする事もあった。その時はいつも、彼の所に行っていた。
コンコン、と彼の部屋の戸を叩いて、扉を開ける。
「いらっしゃい」
彼はまるでわかっているかのように、自分の太ももをぽんぽんと叩く。私はそれを見て、すかさず彼の胸に飛び込む。
『また、先生に怒られた………私が女だからって.………差別する……………』
「うんうん、よく頑張った。Aは頑張ってるよ。それ以上頑張ったら身体壊れちゃうよ？」
『それくらい知ってるよ……』
「ふふ、じゃあ僕があいつ始末しとこうか？」
『それは…！……いろいろ、ヤバくない？』
「うん、ヤバい。でも多分、あの人なら許可してくれるよ。僕達をチェスの駒としか思ってない人だからね、簡単に許可すると思うよ〜」
クスクス、と笑う彼。静かに笑う顔は美しいが、でも何処か狂気にあふれていた。…この人本気だ。
彼は国の幹部の1人だった。本当はあまり関わってはいけない人だが、私には“幼馴染”という特権があった。だから堂々と行っても、あまり何も言われない。たまに影で言われているのを聞くけど、まぁ気にしないでおこう。
そんな彼と離れてしまったのは、最低な事件のせいだった。
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鴻 瞳花(プロフ) - みずちゃんd！が読めるとは。（私ですおとはです。） (2019年9月8日 16時) (
レス) id: 5853a51538 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - お久ぶりです。めっちゃ主役達可愛いっす…控えめに言って好き(直球)これからも頑張って下さい！ (2019年9月5日 21時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - kanaさん» 有り難うございます！！ (2019年8月20日 23時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
kana - ヤバイ、テラかわゆす...この作品最高です！更新頑張ってください！！ (2019年8月20日 19時) (レス) id: 7be75db551 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - 夜白(ﾔｼﾛ)さん» ありがとうございます！神だなんて…めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年8月20日 9時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
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