６やで ページ7
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やってきたのは、紫のヘルメットを被った青年だった。
「…え？あれ？先輩？？」
『…は？』
俺いつから先輩になったん？てか俺後輩なんてもんおらへんかったし。まぁた人違いですよ。
「えっとそれより…
耳に付いていた何かに触り、誰かと喋っている。俺は彼の先輩だと思われているし、俺がシャベルで倒した事になってる。まぁ後半はあってるよ！？あってるけど…
すると彼は立ち上がり、スパイを肩に担いで俺に声を掛けてきた。
「…？先輩、来ないんすか？早よ城に戻りましょうよ」
あーこれはもう別人だと気づかれないパティーンですね。はいはいわかりました。軽くあしらって断りますよ。
『俺まだせなあかん事あるから先に城戻っといて。宜しく頼むわ』
「はーい。後始末頼みますわ。またインカムで伝えますね」
『おん』
そう言って立ち去るヘルメットを被った紫の青年。名前こそ知らんし俺後輩なんておらんし。“城に戻る”っちゅーことは幹部の誰かに間違えられとるんか。なんか複雑やんなぁ。
『…面倒いわ、市場行こ』
青年の言葉を無視して市場へと向かった。
・
ホクホクしながら山奥へ帰る。今日の収穫は凄かった。珈琲豆に、俺の知らん果物に、赤ワインに。そしてそして、山では手に入らない牛肉。もうこれで1年持ちますわ。嘘やけど。
『さてと、付けといたやつ取り出すか』
昼からずっと付けていた猪肉を取り出してフライパンに敷き、それを付けていたワインも少しだけフライパンの中に入れ、蓋をして蒸し焼きにする。その間に米を炊く。そして、今日買ったワインを開け、グラスに注ぐ。今日はご馳走やな。
ご飯がいい感じに炊けた時、肉の方も綺麗に仕上がっていた。温かいご飯の上に綺麗に焼けた猪肉を乗せる。
『ふぅ、出来た』
1人にしてはご馳走な料理が出来た。これは映えますわ。ワインのいい匂いにつられてか、リスが窓からひょこっと顔を出していた。
『なんや、お前も食うか？ほれ、胡桃あるで』
窓を開けてやると、俺の腕を伝って肩に乗った。どうやら一緒に食べてくれるらしい。
『ほな、戴きます』
手を合わせて何時ものように挨拶する。
リスと一緒に食べたのは初めてかもしれない。動物でも人間でも、一緒にご飯を食べるのはええもんやなぁ。
その日の夜は、いつもよりぐっすり眠れた。
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みずがみ。2(プロフ) - ぜにがみさん» 有難うございます〜！！ (2019年8月6日 19時) (
レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - 完結おめでとうございます〜。これからもみずがみ。さんを応援させていただきます〜。これからも頑張って下さい！！！ (2019年8月6日 13時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - しほさん» 有難うございます！！ (2019年8月5日 22時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
しほ(プロフ) - 完結おめでとう御座います〜！密かに応援させて頂いてました。とても魅力的なお話、いつも有難う御座います。これからも楽しみにしています！ (2019年8月5日 21時) (レス) id: 0d336d7836 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - ゆきなさん» 有難う御座います！ (2019年7月31日 7時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
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