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『え〜、3日間あざました。また来れたら遊びに来ます』
「はいよ〜」
「色々気をつけてな」
「今度は鹿肉持ってきてや!」
『はいはい』
「また手紙送るね」
『ん、待っとるな!』
そんなこんなで城の中で過ごし、山に帰る日となった。
元々そんなに長居するつもりはなかったし、流石に帰らないと畑とか鶏とか色々大変やからな。
なんと幹部の皆さんに見送ってもらってます。すごいね、もう2度と経験せんやろ。
馬車に乗り込む前に、コネシマの手を握った。コネシマは笑って握り返してくれた。
「またな、怪我せんといてや」
『そんな簡単にせんよ。コネシマも元気でな』
「おう!」
そう言って馬車に乗り込む。
ゾムやシャオロン、コネシマは俺が見えなくなるまで手を振ってくれた。他の人は微笑みながら見送ってくれた。
馬車の中で3日間の思い出を振り返る。
俺一生できん経験したかもな。
何よりコネシマが元気で、生きとってよかったわ。
「…きて……起きてください、着きましたよ」
『ぅん?』
運転手さんが寝ている俺を起こしてくれた。起きて降りると、もう山に入る入り口に着いていた。あれ、俺目的地行ってへんよな?あ、あとお金も…
『あの、お金…』
「もう貰いましたので、大丈夫ですよ。では」
俺を置いて去った馬車は、どこか俺を軽蔑しているように見えた。
…え?幹部様有能すぎん?神すぎん?神やったわ。
流石幹部様、とあの方達を褒め称えながら山へ登る。
家に帰って早々、ベッドに身体を預ける。そして、耳元の何かを触る。
ロボロに特別に、と作ってもらった、コネシマとお揃いの水色のインカムだ。
コネシマが何かあった時の為にと、総統を通して作ってもらったそうだ。いやコネシマ過保護すぎやろ。
『…まぁ、嬉しいけどな』
俺はふふ、と微笑んで、寝巻きに着替えていない状態で寝てしまった。
朝起きて腰が痛くなっていた事は、コネシマにも内緒にしよう。
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みずがみ。2(プロフ) - ぜにがみさん» 有難うございます〜!! (2019年8月6日 19時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - 完結おめでとうございます〜。これからもみずがみ。さんを応援させていただきます〜。これからも頑張って下さい!!! (2019年8月6日 13時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - しほさん» 有難うございます!! (2019年8月5日 22時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
しほ(プロフ) - 完結おめでとう御座います〜!密かに応援させて頂いてました。とても魅力的なお話、いつも有難う御座います。これからも楽しみにしています! (2019年8月5日 21時) (レス) id: 0d336d7836 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - ゆきなさん» 有難う御座います! (2019年7月31日 7時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
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