３７やで ページ38
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国の城から出て1週間ほど経った。未だにあの時の出来事が夢に思えてしまう…が、現実なんだと実感させられる。今、コネシマとインカムを通して話しているからだ。
〈A！元気か！！〉
『1週間しか経ってへんのにそんなすぐに体調崩すか？w』
〈わからへんやん！でもお前、あんま風邪引かんやつやもんなぁ〉
『せやで。コネシマこそ色々と大丈夫なん？』
〈ん、まぁ。最近は戦争なくて平和やしな〉
『平和が一番やで』
〈出た平和主義者〉
『五月蝿ぇ功利主義者』
〈関係ないやろ！！〉
と楽しく世間話をしていると、珍しくコンコン、と扉のノック音が聞こえた。
〈…？誰か来たん？〉
『ぽいわ。通話ONにしたまんまでええか？』
〈ええで〜〉
インカムはそのまんまで放置して、玄関へ向かい扉を開ける。
その姿を見た瞬間、反射的に側にあったフルーツカットナイフを手に取っていた。
そして俺はその姿を睨む。相手は怯まず、真っ直ぐに俺を見てくる。気味が悪い。
『…なんや、何の用や、叔母さん』
〈＿！？〉
「特に、ただ貴方の様子を見に来ただけよ」
『誰から情報をもらった？』
「私自身で探し当てたのよ」
『…母さんは』
「あぁ、あいつ？
要らないから殺したわよ」
…なんで、この人はここまで変わったんや？今までこんな人ではなかったのに。
コネシマを勝手に死んだ程にした事、コネシマを軍学校に行かせた事。そして、俺の母さん、叔母さんの妹を、実の家族を“あいつ”呼ばわりする事。
『何が、したいん？』
「何、簡単よ。
お前も要らないから、殺してあげるわ」
叔母さん…いや、叔母さんの皮を被った“バケモノ”の手には、拳銃が握られていた。
ヤバい、色々マズい。
こっちはナイフだ。そして相手は拳銃。確実に遠距離武器の拳銃の方が有利だ。
距離を詰めるにも、キツい所がある。何より、俺の居場所を勝手に荒らされては困る。
〈俺、ゾムと一緒にそっち向かうわ！！〉
『ええ。来んでええよ。俺がなんとかする』
〈でも…！！〉
『俺は死なへんから、大丈夫やで。やから、待っといて』
〈…わかった〉
コネシマと小声でインカムで話し、またバケモノに目を向ける。
「…誰と喋っているの？」
『別に誰でもええやろ。…で、なんで俺を殺したいん？』
「私の息子に似ているから。ただ、それだけよ」
その言葉を聞いた瞬間、俺はまた反射的に距離を詰めていた。そして、バケモノの首を狙った。
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みずがみ。2(プロフ) - ぜにがみさん» 有難うございます〜！！ (2019年8月6日 19時) (
レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - 完結おめでとうございます〜。これからもみずがみ。さんを応援させていただきます〜。これからも頑張って下さい！！！ (2019年8月6日 13時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - しほさん» 有難うございます！！ (2019年8月5日 22時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
しほ(プロフ) - 完結おめでとう御座います〜！密かに応援させて頂いてました。とても魅力的なお話、いつも有難う御座います。これからも楽しみにしています！ (2019年8月5日 21時) (レス) id: 0d336d7836 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - ゆきなさん» 有難う御座います！ (2019年7月31日 7時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
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