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黄瀬side
黄瀬「...。」
授業中。オレは、Aっちの言った言葉が頭から離れなかった。何というか、言われたこと全てが、Aっちの声でずっとリピートされてるような。
『皆と話してるときの黄瀬くんは..嘘つきに見えます。』
『私は、黄瀬くんが羨ましい。』
『君は、仮面を外すことを諦めた。』
『バスケ部の話をしてる時だけ..』
『..ありがとう、話しかけてくれて。』
Aっちの声は、高くもなく、低くもなく。透き通った声。そう、例えるならスッと、オレの耳に入っていく感じ。
先生「よし、水谷ー。ここ、読んでくれ。」
『..はい。』
黄瀬「...。」
窓際にいる少女に目を向ける。
『春はあけぼの..』
黒縁眼鏡
下の方で、一つに結んだ三つ編み
ちゃんと膝より下のスカート
ちゃんと切られている爪
改めて見てみると、地味だなぁ..と、思ってしまう。本人に言ったら辛辣な言葉で言い返されるだろうな、と心の底で少し苦笑した。
..けど、
「..キミにはそれが1番っス。」
『..ぇ?』←
「..あ。」←
...授業中だという事をすっかり忘れていた。クラス中の視線が一気にオレに集まった。もちろん、紫原っちもこっちを見てて。
黄瀬「!!?〜〜〜!!///」
徐々に、顔に熱が集まっていくのが分かる。今のオレの顔は、有り得ないぐらい真っ赤だろう。
というか..オレ
..Aっちに..!!?
『..クスッ..』
黄瀬「..ッ!///」
Aっちが笑った。
ただ、それだけなのに。
『可愛い』
そう、思ってしまったのは内緒だ。
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缶詰(プロフ) - そんなことないですよ!迷惑おかけしました! (2016年2月28日 17時) (レス) id: b620b669da (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 缶詰さん» 大丈夫です!素敵なイラストありがとうございます! (2016年2月28日 17時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
缶詰(プロフ) - 何度もすみません!@dus8_0reiでした!お手数おかけします(ーー;) (2016年2月28日 17時) (レス) id: b620b669da (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 缶詰さん» いえいえ、こちらこそいつも読んでくださってありがとうございます!更新頑張ります。 (2016年2月28日 17時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
缶詰(プロフ) - @bus8_0reiの方にあげてます。わざわざすみません!投稿いつも楽しみにしてます。頑張ってください! (2016年2月28日 17時) (レス) id: b620b669da (このIDを非表示/違反報告)
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